いやいや驚きました! 石油元売り酷い。95オクタン台のハイオクが普通に流通しているという!
久し振りに「こら驚いた!」という情報がクリッカーに出ていた。私、ガソリン元売り性善説を信じていたため、つい最近まで「ハイオクは清浄剤入り。オクタン価は100」と思っていた。何のことはない。昭和シェル石油を除き、清浄剤無し! オクタン価も「100なんてことは言ってない!」となり、98~99オクタンと説明された。ちなみに昭和シェル石油は98とのこと。
しかし! クリッカーの記事を読むと、オクタン価も大ウソだったようだ。なんと最高で97.8。半分が96台で、中には95.2とハイオクの基準である96を下回っているケースまであったという。昭和シェル石油だけオクタン価が低いと思っていたら、むしろ一番高かったということになる。「なんとか100」なんてハイオク、誇大表示。石油元売り、酷いモンです。
GT-Rの発表時、水野さんはガソリンについて様々なことを言っていた。曰く「日本のガソリンは問題無いがアメリカのガソリンはオクタン価低いためパワー出せない」等々。実際、日産は公式webで下のような表記をしている。クリックすると大きくなります。「オクタン価99以下のガソリンを使うと出力低下し、96オクタン以下だとエンジンを破損するおそれあり」。
日本で売られているガソリンを使うとGT-Rは600馬力を出せず、ヘタなスタンドでハイオク入れたら壊れるということ。一昨年のこと。86のR3でセントラルラリーに出た時はハイオクを使ったのだけれど、事前テストで指定のFIA燃料(リサーチオクタン価101.4。モーターオクタン価89.4)を入れて乗った時は絶好調だったのにアクセルコントロールも出来ないほどの不調ぶり。
そらそうだ。オクタン価が5以上低いガソリン使ったらお話にならないです。輸入車であっても国産車であっても高性能エンジンだと98以上のガソリンを使いたいところ。クリッカーの記事によれば限りなく98に近いハイオクを売っているスタンドもあるようだ。ぜひとも扱っているスタンドを紹介して頂きたいと思う。じゃないと欧州のハイオク仕様はエンジン壊す可能性ある。
アメリカのハイオク仕様も厳しい。クリッカーはアメリカ基準のMON(モーターオクタン価)もチェックしており、RON(リサーチオクタン価)98近いハイオクですら87しかない! アメリカのスタンドで売っているハイオクってMONで89くらいある。それにしても日本の石油元売りって酷い! オクタン価くらいキッチリと公開すべきだと思う。まぁ電気自動車になるからいいか~。
追記・アメリカ基準はAKIなんだけれど、記事中の写真の右側に表示されてましたね。97.8のハイオクで92.8でした。アメリカのハイオク基準は93以上で、94前後あるのが普通。限りなく100に近いと思う。コストコのハイオク、いい感じかもしれない。
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1)もはやシェルも出光に吸収されてしまったので、以前は品質の良かったV-Powerを精製してる国内製油所もなくなって、シェルマークが付いているスタンドで売ってるガソリンも各社共通の(バーター取引仕様の)ハイオクになってしまったと聞きました。
2)一方、アメリカでは(石油元売りではなく)自動車会社(当初はBMW、ゼネラル モーターズ、ホンダ、トヨタ)の方が中心になってエンジン内部が汚れにくい清浄剤入りガソリンの規格*を作りました。*「TOP TIER™」というやつ
https://www.toptiergas.com/
で、日本でもコストコが、この「TOP TIER™」規格を得ている「カークランドシグネチャー」ブランドの清浄剤入りガソリン(レギュラー、ハイオクとも)を売っています。おそらく現時点で日本で売ってる唯一の清浄剤入りガソリンです。
3)日本でも自動車会社はガソリンに対して同じような要望を当然持ってはいるのですが、なぜ通らないかといえば、それはもう石油元売り(特に民族系)の権力が非常に強いからです。
(その強さは自民党がガソリン税減税でなく元売りへの補助金にしたことでもわかります)
rx8に乗っています。
シェルのV-Powerを入れる前までは、低速で回転数低いと、ややノッキング気味になりました。
しかし、V-Powerにしてからは、そのような状況でもなんの心配もないし、吹き上がりも軽やか!
終売になるとは非常に残念(涙)
近所にまだあるので、この週末、満タンにしてドライブに行きます。
戦後80年になるか、21世紀も20年以上経って未だ「燃料が粗悪でエンジン性能をまともに発揮できない」なんてことが起こっていることに驚きと呆れを覚えます。
その昔軽油に灯油を混ぜて燃料代を浮かせるというような手口を聞いたことがあり、(明確な脱税行為であり、厳しく罰せられると思います)似たような印象を覚えます。
多少のバラツキがあってもある程度オクタン価にいくつかの近似値群があるということは、計算して混ぜ物をしたランクに応じて仕入れ値に差があるか、「スポット買い」のオクタン価が低い(本来品質はある程度担保されると思いますが)ガソリンをスタンドのハイオクタンクに「偶然」混入してしまったか。
ハイオクとは最早呼べないような品質のガソリンしか取り扱えないようならば、遠くない将来別の角度からガソリンスタンドやメーカーが淘汰されてしまうのかも。
「海賊と呼ばれた男」を読み、映画でも観た私としては長年スーパーアポロかアポロガソリンしか入れて来なかったのですが。
2000年代後半頃からのアウディなどドイツ車はシェル以外のハイオク入れると振動が出てパワーもイマイチで調子が悪いというのは半ば常識でしたね、明らかにシェルとそれ以外では品質に差があると言われていた。