どこまでホンキか不明ながらメキシコとカナダからの輸入に対し25%関税。マツダ、日産、ホンダ厳しい

トランプさんが2月1日からメキシコとカナダからの輸入に対し25%の関税を掛けると再度言っている。「はったりか?」と思われていたものの、1月31日時点で撤回や猶予の話は出てこない。もし本当に25%の関税を掛けるようなら、メキシコからの完成車輸入をしている日産とマツダは大打撃を受けるし、カナダで42万台規模の工場を稼働させ、アメリカで売っているホンダだって厳しい。

例えばマツダはメキシコ工場でマツダ2とマツダ3、CX-3、CX-30を生産しており、アメリカで販売されている台数の30%(14万台程度)を担っている。25%の関税を掛けられたら価格的にライバルと勝負できない。日産もメキシコに3つの工場を持っており、QX50やQX55、ヴァーサ、キックスなどを生産している。これまた25%関税になればアメリカで売れない。

インフィニティQX55 写真/インフィニティ

ホンダの場合、アメリカ市場で主力車種となっているシビックとCR-Vを生産している。しかも電池工場や電気自動車の工場をカナダに作ることになっており、アメイカ国内への投資や雇用を作ろうとしているトランプさんからすれば「ふざけるな!」という判断をしてます。本田宗一郎さんは「販売する場所で物作りをする」を重視してきた。カナダ工場はホンダらしくない判断だった。

もちろん困るのは日本の自動車メーカーだけじゃない。GMもフォードもメキシコやカナダに工場を持っている。そんなことから2月1日からの関税25%はないでしょ、と言われてきたのだけれど、雲行きが怪しい。果たしてどうなることか? 週明けのトランプさんのXの投稿次第で大きな騒ぎになるかもしれません。もし関税発動になったら、マツダと日産、ホンダは本当に厳しい。

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