なぜレクサスはアイドルストップをケチるのか?

日記でも書いた通りレクサスLC500の5リッターV8モデルにはアイドルストップが付かない。今やポルシェやベンツといったドイツ勢は付いてないモデル無し。そればかりかフェラーリやランボルギーニにまでアイドルストップが当たり前の装備になっている。なぜレクサスは付けないのか?

この事象こそレクサスに共通する弱点の象徴みたいなものだと考える。そもそも世界の高額車がアイドルストップを付ける理由だけれど、一つはモード燃費を良くすること。カフェと呼ばれるメーカー毎の燃費規制をクリアしようとすれば、高性能車の燃費も向上させなければならない。

この状況に対しレクサスは「ハイブリッドで燃費を稼いでいるため通常エンジン車にアイドルストップを付けなくても規制をクリア出来る」と考えているようだ。さらに「アイドリングストップさせないお金持ちは多いし、そもそもアメリカだと付いていないことが普通」と主張します。全て間違っていない。

しかし! セレブの世界ってホンネと建前。ヨーロッパに行くと、信号待ちでエンジン掛かってるなんて「あったま悪いヤツ」の象徴のようなもの。「ダサい」「インテリジェンス無し」「ソフィスティケートされていない」とさんざんな評価になってしまう。ツバ吐く行為に近いカッコ悪さである。

だからこそヨーロッパの高額車は例外なくアイドルストップする。以前、レクサスの開発担当者に「なんで付けないのか?」と聞いたら「コストが掛かるから」だという。そらそうだ。ハイブリッドを作っているメーカーだけに、技術的には何ら問題無い。わずかな投資でエンジン止められる。

なのに「わずかな投資」が出来ない。CH-Rに使えるザックスのダンパーを「ISには高くて使えない」というあたりと同じ根っ子なんだと思う。自動ブレーキの大幅出遅れも同じ理由。ここにきて一番売れているアメリカでジリ貧状況となっている。Gazooのような前向きの気持ちが必要だ。

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