なんのかんの言っても日本のハイオク、品質悪かったってこと。欺されてましたよ! どうする?

改めてハイオクについて整理してみましょう。欧州で販売されているハイオクはRONで『98』以上あることが保証されていると考えていい。アメリカで販売されているハイオクはAKIの場合、スタンドや地域によって『91』か『93』。AKI91であればRONの96程度。93だとRONで98程度だと考えていい。ちなみに厳格に管理されている最低保障なので、93ならRON100近いらしい。

コストコは清浄剤入りでお買い得!

日本で販売されているハイオクは規定だとRONで『96』以上となっている。実際はギリギリの96から98といったイメージでよさそう。クリッカーの取材で調査したスタンドのデータを見る限り98以上ありませんでした。ということは欧州やアメリカのハイオク仕様は日本だと限りなく98に近いスタンドで入れないと本来の性能を発揮出来ないということになります。

もっと言えば欧州やアメリカのハイオクって限りなく100に近いのに対し、日本のハイオクは最低レベルの96をクリアすればいいと考えているように思う。本来なら自動車メーカーが日本のハイオクをチェックし、数字を出してくれたらいい。話題になっているコストコのハイオクだけれど、日本の製油所から仕入れているだろうから96~98オクタンの間だと思えばいいかと。

欧州車の大半は95以上が指定なので日本だとハイオクしかない。今までレギュラーを半分混ぜて入れても95になると書いてきたけれど、怪しいです。ノックセンサーが付いているため壊れることはないだろうけれど、アクセル開けるとパワーダウン必至。ハーレーのようなバイクも日本だとハイオクが必要になる(八丈島だとハイオクを扱っているスタンドが1つしかない)。

参考までに書いておくと、30年くらい前に見た資料の中に当時のハイオクのスペックをチェックしたリストがあった。それによれば限りなく100オクタンに近かったような気がします。もしかすると日本の石油元売りも当時は良質なハイオクを売っていたのかもしれません。今や誰もチェックしていないため、刺された時の用心でギリギリ96にしてるんだと思う。

<おすすめ記事>

11 Responses to “なんのかんの言っても日本のハイオク、品質悪かったってこと。欺されてましたよ! どうする?”

  1. Mumbaikar より:

    石油の品質もそうだし、経産省主導で外資系と民族系の元売りを統合したから、ガソリンの価格競争の幅が少なくなってしまいましたね。

    大都市ではまだ多少の価格競争があるけれども、地方では談合がまかり通っているから地方のがガソリン価格は高止まりですね。

    こういう状況では元売りみんなで手をつないでハイオクのオクタン価をいじるなんて朝飯前なんでしょう。

  2. kuz より:

    まさか思いもしませんでしたが酷い話ですね。消費者庁案件にならないんでしょうか。バックが大きすぎて役所も手出しできないのかな。

  3. covo より:

    元売には「輸入元売」というカテゴリがあります。コストコの仕入元は中川物産で、輸入元売ですから、国内の製油所ではないです。他には伊藤忠エネクスも輸入元売ですね。

  4. おしお より:

    この辺は消費者側が訴えても、元売り系の力で握りつぶらされてしまうんでしょうかね?今回はエンジンが壊れる実害付きですよ?
    ただ、オクタン価をあげるというのは、添加物でなされること何のでしょうか。それとも石油元来が持っていて、精製段階でガソリンに残ったりする方の物なんでしょうか。
    最近採れる鉱物資源て品質的にどうなんだろうというところは気になります。むかし、理科の先生に聞いたのですが、かつて世界でたくさん取れたころの石炭は、黒光りして青い光で燃えて火も強く長持ちする質の良い石炭だったそうです。取れなくなるころにはその正反対で物は白っぽく火も弱くなってしまって…。
    実際は石「油」資源は新しい井戸を探しつつ掘っているので大丈夫なような気がしますが…化石燃料は天然ガスにシフトしつつあることを聞くと、もしやいまの石油の質って?だから電気にシフトしたいの?と思ったりしています。
    元売りもディーゼル規制の時は硫黄を取り除くよう生成してくれて協力的だったのに…。

  5. NonNon より:

    例の『ハイオク何処でも同じ』が発覚した際も、シェルのV-powerだけは共同仕入れではなく、独自のハイオクです、みたいなことを主張され、出光と統合された現在でも、ホームページでV-powerを給油できるスタンドが検索できるようになっている(かなり少ないけど)。

    シェルV-powerも我々消費者は騙されちゃってるだけなのだろうか?

  6. 走る社畜 より:

    これは末端のスタンドに文句を言っても仕方が無い事ですね、元売が規制値ギリギリまで薄めた物をハイオクとして出荷してくるので、コスモもENEOSも同じ油槽所の同じタンクから出荷されるので違いは全く一緒です。それなのに元売の卸値が高いので競合地域だとスタンドは利益を削って値段安くしてるので元売から仕入れていたのでは倒産してしまうので商社系の所から仕入れるスタンドもあります、そちらはほぼコストコと同程度でしょうね、たまにコスモやENEOSといったロゴが何処にも入ってない無印のローリーが卸してる事が希に見られますが、これは統合により競争しなくても売れるようになりあぐらかいて高い卸値でスタンドの事考えてない元売に対してスタンドの生き残るための防衛手段ですね
    しかしこれ以上は薄めないと思います、何故なら税務署が不定期でいきなりサンプルを購入して行って分析して薄めて脱税してないか目を光らせてますので

  7. つか より:

    思ったより低いですね。
    ってか欧米のハイオクは基準厳しいんですか?特にアメリカなんてオクタン価いい加減と聞いたことあったけどデマですかね

  8. ゴン より:

    ハイオクに関しては色々あって正直あまり驚きはないですね
    その時も表示した品質のものを売るのではなく表示のほうを変えるというお粗末な対応でしたし…
    でもだからこそclicccarにはがんばってほしいです

  9. かっぱくん より:

    ある意味この件のプロです。
    クリッカーの記事読みましたが、あのテスターは全くのおもちゃです。

    本当のオクタン価はCFRエンジンと言って単筒式の可変圧縮比の実物のエンジンを使って測定しており、測定技術も必要ですし維持管理に莫大なコストが掛かります。
    世界の石油メジャーを含む各石油元売もこの試験をやりたくなくて数多くの代替試験法が研究されてきましたが、どうしても精度が出ず仕方なくASTMでもJISでもこの試験方法を採用し続けています。
    この試験はとても厳密に精度管理されていて、日本石油学会によるブランク試料による各試験場所のばらつき具合も0.1単位で定量化されています。
    あのおもちゃで代わりになるなら現場は何も苦労しません…。

    ただ、物流起因のオクタン価低下は絶対にないとは言い切れないので、
    もし疑義があるならCFRエンジンによるオクタン価測定をSVC東京やNKKKといった石油元売りの息がかかっていない第三者機関に依頼すれば良いかと思います。
    いずれにしても、簡易テスターでは正直何も分からないことだけはご理解ください。

    • たくみthe より:

      ほえー そうなんですね 勉強になりました。
      あのテストを鵜呑みにしてはいけないんですね。
      となると 本当のオクタン価が気になるー

  10. ハーレー乗り より:

    最近は特にオクタン価下がってきてる気がする
    ノーマルのショベルにレギュラー入れたらバチクソノッキング音出た、昔はそんな事なかったのに

コメントを残す

このページの先頭へ