ますます空洞化進む
直近の状況は考えれば考えるほど明るい材料が少ない。最大の「厳しいですね」は産業の空洞化だろう。広州ショーのレポートでも書いた通り、もはや価格で勝負するクルマは日本で生産しても競争力を維持出来なくなってきた。日本の政府やメディアが「安い賃金/フレキシブルな雇用」を認めないからだ。
かくなる上は海外に工場を持って行くしか生き残れない、ということになってしまう。当然ながら、さらに雇用は少なくなって行く。構造的な不況に陥りつつあるということです。日産がマーチをタイの工場で生産するというのも、そのあたりの動きを考えたもの。それが普通になる? こらもう国民が望んだことなので仕方あるまい。
日本では付加価値の高いクルマを作るしか無いけれど、こちらは完全にネタ不足。例えば国内シェアの半分を持つトヨタを見ても、直近の1年で期待できそうなのはベストカーなどでスクープされているプリウスのワゴンモデルくらい。2年後まで考えても
ヴィッツ級のハイブリッドが加わる程度。ホンダだってフィットのハイブリッドくらいか。
来年デビューが予想されるクルマのリストを見ると、なかなか難しい感じ。というか、マツダや三菱自動車、スバルなどは新型車無いかもしれない。今後1年というより、2年くらい辛抱の時代がやってくるかもしれません。おそらく耐えられない人も少なからず出てくるだろう。
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