また自動車の新しい二酸化炭素削減目標が設定されました。日本車にとってクリアは容易か?
またまた新しい二酸化炭素排出量削減目標が設定された。今回加わったのは「保有車両から排出される二酸化炭素量を2035年に2000年比で50%減」というもの。我が国にとってどんなハードルだろう? 個人的な印象だけれど「それほど難しくないかもしれませんね」。2000年に於ける日本の乗用車の二酸化炭素排出量を見ると、1億2300万トン。これの半分なら6150万トンだ。
手元に2020年の排出量しかないのだけれど、それによれば8400万トンほど。20年間で3900万トンも減っている。主としてハイブリッド比率の増加や、燃費改善努力の成果だと思う。残る12年で新車を全てフルハイブリッドにしてPHVを投入し、電気自動車が2026年あたりから売れ始めれば何とか達成出来そうな気がします。13年すれば高齢化進み、クルマも減るでしょうし。
欧米は面白いことになりそう。電気自動車の比率を増やすことと並び、来年からでもハイブリッドを増やさないと間に合わない。ハイブリッド増やせば達成可能です。トヨタ、大チャンスながら作り切れないか? おそらく欧米は純粋に電気自動車を増やすことで50%減を達成しようとするだろう。ちなみに合成燃料使ってもいいけれど(現在の合成燃料だと50%減)、コスト的に厳しい?
問題は貨物自動車。2000年の9600万トンから2020年は7200万トンで、50%減の4300万トンに遠い。この20年間は燃費改善技術の投入と80km/h制限導入で燃費向上をしてきた。国交省も当時「 大型貨物車全車にスピードリミッターが装着された場合、高速道路を走行する全体の自動車か年間55.5~118.5万トンのCO2排出量削減されると推計」と言っている。
「大型トラックの制限速度を20km/h上げろ」がオタンコな意見だとよ~く解る。とはいえ2035年の目標に対しては抜本的な燃費削減技術が必要。長距離便は燃料電池トラックを。宅配便についていえば電気トラックの大量導入が必要になってくるだろう。ということで課題は乗用車というよりトラックにある。日野自動車はこの際、大きく環境に舵を切ったらいい。
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昨日TVニュースで、トヨタが中南米向けにアルコールHVを投入すると報道していました。
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もしマツダが、トヨタのHVユニットからディーゼル仕様を作れば、高速燃費に優れたクルマになるかしら?
ただスス問題があるし、割高になりそうだから厳しいかな。
日本のメーカーにとっては簡単なのではないでしょうか?
この先もメインはハイブリッドだろうしPHVも導入するだろうし。トヨタなんかは水素燃焼エンジンとかも頑張って実用化するだろうし。
EUはEV一辺倒でどこまで出来るかですね。おそらくトヨタに泣きついてハイブリッド技術分けてもらうのではないかと思います。