アイドルストップは得?
アイドルストップはモトが取れないんじゃないか、という意見をよく聞く。こういったケース、試算してみると判断しやすい。
最近感じることなのだけれど、アイドルストップ付きクルマの燃費向上分は興味深いことに1,5〜2km/L程度。流れの良い道でも、渋滞路でも同じくらいなのだ。
すなわちマーチでもアクセラでも、12km/Lの燃費というなら13km/L台後半。16km/Lの燃費出るなら17km/L台
の後半と言ったイメージ。したがって12km/Lの使い方だと10万kmで13万円浮き、16km/Lの使い方をしている人であれば8万円浮く計算。まぁ
8〜13万円だと思えば間違いない。
ただし酷暑や酷寒時はアイドルストップしにくくなるため、ここから1〜2万円割り引けば正確になると思う。もう一つ。バッテリー交換コストも考えておくべきかと。セルモータを頻用するとバッテリー寿命が短くなると言われてます。加えてバッテリーも高価。
ディーラーで交換したら5万円を超えるそうな。
これまた使い方次第だし、それこそ「のび〜太」などを装着すると大幅に延命可能。加えてバッテリー通販など上手に使えば、半額近くで済む。クルマ通なら10万km走行毎に2万円くらい計上する程度でよかろう。これも試算に加え、10万km当たり5〜10万円の節約ということになる。
といったことを考えるとマーチもワゴンRも、道路環境の良い地域に住んでいたり、チョイ乗りが多かったりする人なら明らかに「モトは取れない」。渋滞の多い地域で使用し、チョイ乗りの少ない人でも「トントン」ということになります。アイドルストップは2〜3万円高くらいじゃないと意味無いと思う。
何度か書いてきた通り、今やアイドルストップに必要なアイテムは1)DC-DCコ
ンバータ。2)強化セルモータ。3)大容量バッテリーの三つだけ。本格的に展開しようとすれば、十分2〜3万円価格設定で済む。このあたり、多数の自動車メーカーに聞いてみたが、皆さん同じ認識でした。
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モーターを使用しないエンジンスタートについて。
自動車では、エンジンをかけるのにモーターを使用するのが当たり前になっていますが、バイクはちょっと前までキックでかけるものが多くありました。
まさか車にキックはないだろう!と言われそうですが私はモーターを使用しないでエンジンをスタートさせる方法を考えてみました。
それは自動車のプラモデルとかに使用されているゼンマイです。どうするかというと車が停止する時のほんの一部のエネルギーをゼンマイに蓄えておき、発進時のエンジンスタートにゼンマイに蓄えたエネルギーを利用してはどうだろうということです。
これって難しいこてとでしょうか?トルクレンチの原理を利用すればできそうに思うのですが..
アイドリングストップするかしないかの判断はドライバーがすべきだと思います。自動で行うのは、人間がすると面倒なエンジン再スタートだけでいい。しかも再スタートはブレーキを離すか、シフトをニュートラルからDに入れるか、ステアリングを動かすか、クラッチを踏んだか、いずれかの動作したらすぐにエンジンスタートしてほしい。
自動車が勝手にエンジン停止するのは、停まったときでなく、アクセルを離したときにすべきでしょう。エンジン停止と同時にクラッチを切ってジェネレータで減速エネルギーを回収してほしい。
これぐらいやらなきゃエンジンストップのメリットないでしょう。