アクセル戻らず
トヨタが呼ばれているアメリカの公聴会のテーマは「アクセルを踏まなくてもエンジンが吹け上がるトヨタ車があるのではない
か?」というもの。この疑問に対し「ブレーキとアクセルの両踏みではないか?」と思う読者諸兄が多いと思う。実際、大半はドライバーのミスだと私も考える。
停止直前の暴走は、99%両踏みだろう。トラブルの状況を見ると「ブレーキを踏んだらエンジンの回転数が勝手に上がった」というケースが多い。こらもう踏んだの、ブレーキじゃなくてアクセルです。また、年式の古いクルマは、アクセルワイヤーやスロットルボディなどの固着もある。
ただ「勝手にエンジン回転が上がる」というトラブルのレポートを子細にチェックすると、疑問を感じるケースもあります。「走行中に勝手にアクセルが開く」(クルコン無しのクルマです)というトラブル、どうやら皆無じゃないようなのだ。電子スロットルの車種にも発生している模様。
とはいえ前述のように従来から「経年変化などによってアクセル開きっぱなしになる」というトラブルは存在していた。大局的に考えれば「今までと同じ」かもしれない。しかし電子スロットルの場合、両踏みでアクセルを戻す別の回路を組み込むことが可能。2重の安全性を持たせられるワケ。
すでに戻す回路を入れているクルマは多数あります。つまり「ユーザーの立場に立って考えれば、努力が足りなかった」ということになってしまう。ボーイングと事故を起こす前のエアバスの「フライバイ・ワイア」のようなもの。ボーイングは「オーバーライド」可能なシステムだった。
名古屋空港で墜落したエアバスは、パイロットがチカラ一杯昇降舵を操作しているのに、コンピューターの指示を優先してしまうことも原因の一つとされた。ボーイングはコンピューター
とパイロットが違う指示を出した際、最後はパイロットの操作を選択するというオーバーライドシステムになってます。
アメリカ議会はこう
いった論議も以前から盛んに行われており、結論は「オーバーライドさせるべき」となっている。トヨタに限らず今度発売する電子スロットルのモデルについて
は、強い両踏みをしたらブレーキを優先するシステムにすべきだと思う。じゃないと「努力を怠った」判断されます。
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オーバーライドシステムは絶対に必要だと思いますね。
その為にドライバーやパイロットが乗り込んでいる訳ですし…
先日の自動運転で書きたかった事ですが、最後の判断は人間が下すべきで、機械は人間のミスを補正するに留まるべきだと思うのです。
機械が判断操作している最中に事故が起きた場合、責任を取るのはメーカーであり許可を出したお役所となる訳です。
これは公道上で都合が悪い。
最後まで責任はドライバーにあるべきで、その責任感があるからモラルも維持出来るのだろうと…
自動運転なんて軍事技術のおこぼれで簡単に実現出来るモノ(コストダウンは難しい)だと思ってますが、ドライバーの責任感というモラルを維持する為にも、自動運転には賛成出来ません。
長くなりましたが、機械には主導権を渡さず、最後は人間の判断操作が優先されるシステムにして欲しいと願っています。
同時に人間には責任感とモラルの向上を願って止みません。
駄文失礼致しました。
フェイルセーフの思想は大賛成です。
電子制御になればなるほど、現実化するのは簡単ですしね。
ただ欠点はコンピュータが壊れた時にユニットごと代えたりと修理代がかさむ事でしょうね。
ブレーキとアクセルを両方踏んだ場合にアクセルを絞る制御、電子スロットルではなくても燃料カットで対応できないでしょうか?
ある程度ブレーキを強く踏むと燃料カット、断続的にカットすればエンジンを止めずにパワーを絞れると思うのです。
MT車に慣れた高齢者向けにクラッチペダル付きのAT車が出ないものかと思います。
こんばんは。いつも勉強させていただいております。
先日、マニュアル車が乗りたくて、トヨタカローラのMTを借りました。そして、シフトアップしようとアクセルを離すと(全閉)、なかなかエンジン回転が落ちず、慣れるまでに苦労しました。たぶん、排ガス浄化のためにEGRを多くしているからかと思いました。別にこれがアクセル全開の原因か?とは言いませんが、MT車でエンジン回転数が右足と追従しないのは気持ちの悪いものでした。
基本的に、アクセルとブレーキの制御は別ECUでしょうから(情報交換は有)、機械時代には同時に全開にしても(したつもりでも)単純にそのときに発生した駆動力と制動力の具合で振る舞いが決まっていたので、そのままで良いのではないかと思います。
プリウスの取説には、各種安全装置が働いた時にはその時点での人間の操作が記録されるので気に留めて置いてください旨の記載があります。
自動ブレーキ、自動運転は、人間の操作も記録するドライブレコーダの装着の義務化とともにセットで解禁されると考えています。