アップルは電池マネージメントで集団訴訟? 日産は?

アップルが「アイフォーンの性能を勝手に引き下げた」ということで集団提訴される流れになってきた。アップルによれば「バッテリー劣化が進んだ際、急激なシャットダウンを起こさないようにするため使用電力を落とす措置をした」と主張しているものの、ユーザーからすれば「納得していないのに一方的にヤラれた」ということになる。

確かに性能が低くなったら新しいアイフォーンに交換したくなる。売れ行き低迷に悩むアップルはそいつを狙った可能性大。集団提訴はアメリカで行われ、おそらくアップルが負けると思う。やり口ズルいです。しかも今までこんな措置をしたことない。やはり売れない新世代のアイフォーンを何とか計画台数に持って行きたいのだろう。

ジツはこれと逆のことをやってるのが日産である。いや「やってる」のではなく「やってない」です。初期型リーフの電池マネージメントは、電欠ストップを防止すべく使える電力の30%程度の残量あっても「充電しなさい」警告を出していた。日産ディーラーの急速充電器も少なく、なかなか電気にありつけなかった時代の対策です。

当然だったと思う。今や急速充電網が発達し、都市部なら10kmも走らないで電気にありつける。そんなことから、中期型リーフから残量警告灯出すタイミングを同20%程度まで遅くした。残量警告灯出た後も、初期型リーフは丁寧に走れば40km近く走れた。中期型リーフだと20km程度。ラリー&レースで何度も危機一髪になったのでよく解る。

つまり初期型リーフも中期型リーフと同じタイミングで残量警告灯出すようにすれば、心配しないで走れる距離を20km程度伸ばせるワケ。現在は20km走れば急速充電器に辿り着けるため何の問題も無し。だからこそ中期型以降のリーフは警告出すタイミングを遅らせたワケ(新型リーフについちゃ試していないが20kmくらい走れると聞いた)。

80kmで残量警告出るのと、100kmで残量警告出るのとでは精神的な余裕が全く違う。ということで日産に100万回くらい「中期型と同じ残量タイミングで警告灯を出すようにして欲しい」と言った。けれど「出来ない」「やりたくない」の一点張り。もちろんクルマの許認可内容に関わることでない。ようするのに「めんどくさい」だけなのだ。

確かに残量警告ソフトの更新をやってもやらなくてもクルマの売れ行きに関係なし。むしろやろうとすればディーラーに負担掛けるし、なにより開発チームの工数(手間)だって必要。リーフについちゃ一時が万事ユーザーなど二の次なのである。日産にはもう少しユーザーの方を向いて欲しいと強く強く思う。トヨタのように顧客第一の気持ちを。

ということで今夜はクリスマス・イブ。バテレンじゃないけれど、私は神道なので全ての神様を信じます。そして全ての宗教には素晴らしい人生訓が含まれている。皆さん良いクリスマスをお過ごしください。

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