アフィーラ、ウナりを上げる空振りか? 当たり前のことながら情報収集能力が大切! 特にアメリカの空気を読めないメーカーは厳しい

クルマの開発には時間が掛かる。例えば新しいパワーユニットの場合、先行開発に2年。この段階で工場の生産設備関係の準備を開始。そこから開発の煮詰めと生産立ち上げを同時に開始し、2年掛かる。車体側も同じ。新しい構造を含む場合、先行開発2年。煮詰め&工場立ち上げに2年程度掛かる。したがって4年先を予測出来ないと大きな痛手を喰う。日産が痛手の現在進行形だ。

参考までに書いておくと、先日登場したスバルのストロングハイブリッドも、開発スタートは2020年頃。工場の準備開始が2022年となる。出てくるクルマの仕込み、3~4年前だと思っておけば間違いない。2025年に出てくるクルマは2021~2022年の仕込みと言うこと。中でも日本車の売れ行きを決定づけるのはアメリカ市場である。どのメーカーが正解か、すぐ答えは出るだろう。

現時点で「てんでダメそうですね」は『アフィーラ』である。2025年春からアメリカで受注を開始する予定。仕込み開始は2022年だ(三部さんが社長になったの2021年です)。直近のアメリカに於ける電気自動車のポジションといえば、誰が見たって「土砂降り」。納車が始まる2026年になると補助金だって無くなる可能性出てきた。アフィーラに「プランB」は無く、台風の中に突っ込む!

ホンダのアメリカロビー、大丈夫かいなと思う。かつてホンダはアメリカの情報をどのメーカーより正確に掴んでいた。もっといえばアメリカが向かっていく方向をしっかり予想し、その通りの技術開発をしてきたのだった。三部さんになってからのアメリカロビー、明らかにレベル低い。カナダに電気自動車の工場や電池工場を作り始めたことを見ても明白。

現在ロビーしているスタッフから出ている情報は2027年くらいから反映される。トランプ大統領の任期終了は2029年。はたしてどんな情報を青山に送っていることやら。ちなみに「情報をしっかり活かす」かどうかは別問題。はたまた「外れた時のプランBを用意するかどうか」も経営陣の資質による。ホンダの内部事情はワカランです。

他のメーカーはどうか? 今の動きを見ていると絶望的なのが日産。トヨタは2010年のサクラメント工場閉鎖から始まるトヨタ車暴走事案を受け、アメリカのロビーを全面的に見直し、盤石。プランBも用意してある。マツダは毛籠さんがアメリカを担当していた時代に優秀なロビーを使っていたということで、割としっかり状況判断が出来ると思う。

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