アルファードvsヴェルファイア、デザインの違いで圧倒的な差! フィットもクラウンもカコ悪い!
カッコ悪いクルマのデザイナーに「カッコ悪い」と言うと機嫌悪くなる。そして「好みの差」とか「価値観の違い」などと言い訳します。「私は世界で最も能力が必要だとされている自動車のデザイナーだ。アンタの趣味が悪い」ということ。今売ってるクルマだとプリウスやクラウン、フィットあたりですね。クラリティも徹底的にダメながら、売れていた車種じゃ無いから罪は少ない。
興味深いのがアルファードとヴェルファイアだ。この2車種、御存知の通り価格も中身も同じ。上の写真の如くフロントグリルを含む顔つきが違うだけ。なのに9月の販売台数を見るとアルファード1万0436台に対しヴェルファイア1237台である。勝負にならないくらいアルファード圧勝。しかし! 興味深いことに2016年9月の台数といえばヴェルファイア4865台でアルファード3881台です。
ということで上はヴェルファイアが人気だった頃。下が同じモデルのアルファードです。ヴェルファイア、存在感のある2段式ヘッドライトでグリルもいかつい。アルファードってシック&シンプルな感じ。しかもアルファードは優れた販売力を持つトヨペット店。ヴェルファイア、弱いネッツ店。販売力の大きな差を持ってしてもカッコ良いヴェルファイアの方がたくさん売れていたのだった。
どういう経緯か不明ながら現行モデルになってアルファードの方がイケイケ路線へ。といってもヴェルファイアは2段ヘッドライトなどキープコンセプト。アルファードがデッカイグリルと細い目にして派手になった。こうなると販売能力の差もあり、お話にならない。デザインってそのくらい大切なのだった--ということを売れ行きをガックリ落としたクルマのデザイナーにいつも言う。
そして機嫌悪くされちゃう。50プリウスが30プリウスよりカッコ良かったら絶対こんなガックリ販売台数を落とさなかったことだろ。フィットも初代のセンス良さを取り戻せていたら販売台数でヤリスにコケ負けすることもない。クラウンだって存在感あったら新型MIRAIの横に並べられてシオシオのパーになっちゃうこともない。カッコ悪いクルマはカッコ悪いんだから売れないです。
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