エクストレイルのマイナーチェンジ、やはりベースグレードで33万3千円という大幅値上げでした

日産低迷の理由の1つになっているのが、利益幅の大きいエクストレイルの売れ行き不振。今年1月~6月までの半年で1万1095台しか売れておらず、登録車の34位。CX-5やZR-Vより売れていないのだから深刻である。日本の場合、ハイブリッド車(eパワー)をラインナップしているから、アメリカのような燃費問題じゃないと思う。私は値上げが厳しかったと考えます。

エントリーモデルであるSグレード(FF 5人乗り)を見ると、2022年のデビュー時は319万8800円だった。RAV4やCX-5など競合車と横並びの価格設定です。なのに2023年4月にクルマの変更無しで351万100円に値上げ! 星野朝子前副社長の頃である。値上げ幅は31万1千円と10%近い。これで競合車と比べた時に割高感が出てしまい、ガックリ売れ行きを落とした。

今回のマイナーチェンジでエスピノーサ新体制はどういった価格設定をしてくるか注目していたが、なんと前回以上となる33万3千円も値上げしてきたのだった。ベースグレードであるSグレードの価格は384万3400円! デビュー時からすれば64万4千円もの大幅値上げである。前回の値上げをユーザーは容認しなかった。その状況を考えなかったのだろうか?

数少ない救いはノートなどと違いデザインが悪化しなかったこと。いや、むしろ良くなった。以前、日産のデザイナー陣について乗用車=ダメ。SUV=イイ。インフィニティ=×超ダメと紹介した。SUV担当、やはりイイと思う。値上げしなかったら善戦したかもしれないが、遠からず新型RAV4やハリアーも出てくる。高価な2022年デビューのエクストレイルは厳しいと考えます。

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