カイゼンが必要

読者諸兄の生活圏の中に「この信号のタイミングはどう考えてもおかしいだろ!」というケースがあると思う。交通量や歩行者からすれば明らかに青信号長い、というケースだったり、左折する側の歩行者多く、1回の信号で3台くらいしか通れない、というオタンコ度だったり。なぜ信号のタイミングを変えないだろうか?

といったことは民間の企業だと普通に簡単に当たり前のように行う。その筆頭が工場。「カイゼン」と呼ばれ今や世界共通語になっており、世界中の工場で推進されている。カイゼンの特徴は極めてコストパフォーマンスが高いこと。最小限の投資で最大限の見返り
を得られる。コストゼロで出来ることも多い。

先日「新しい橋の開通で渋滞はどうなる」と書いた。まだ3日間しか経っていないものの、案の定渋滞は増えている。今までも湾岸道路下り千葉方面は新木場駅のある明治通りの交差点をアタマに、辰己近辺まで1〜2kmが常時渋滞していた。明治通りか
ら湾岸道路に右折する時の歩道がボトルネックである。

しかし。ゲートブリッジの開通で新木場1丁目の湾岸線下りをアタマにした渋滞が発生
し始めた。この交差点、今までも渋滞気味だったのに、ゲートブリッジから合流する道路の信号の青時間を延長しちゃったのだ。つまり湾岸道路下りの青信号時間を短くしたワケ。こらもう渋滞することなど誰だって解る。

月曜日も火曜日も、新木場1丁目をアタマに最大で台場まで渋滞してしまった。
本来ならこの区間の渋滞を解消するためのゲートブリッジだったハズ。大笑いすることに新木場周辺の立体交差化の工事をしている。どうしてゲートブリッジの
開通に合わせなかったのだろうか? 民間企業なら「能無し」でございます。

なぜか? 役人の世界じゃ効率なんかどうだって良い。新しい道
路を造ることが手柄。工場で言えば、今使っている機械を改良して効率を挙げることより、総合的な効率悪くてもイイから、能力の大きい機械を入れることが
カッコ良いワケ。ムダ使い上等なのだ。公共事業がダメな原点は全てここにあると考えていい。

信号のタイミングや、歩行者用信号の長さ、前後の信号とのシンクロ、車線の書き方の変更、といったお金の掛からない方法で渋滞は大きく減ると思う。少しお金を掛け、歩道を少し削って交差点の直前だけ車線を増やして右折車両用のレーンを作ったりすれば、さらに渋滞は減る。必要なのは「カイゼン」です。

・ECOカーアジアは「ECOカーでもVWのヒーターは効く

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4 Responses to “カイゼンが必要”

  1. 買取屋 より:

    国沢先生の仰る通りです。官僚は昔から国の予算をブン取って如何にして使い切るか〜受益者の効率は眼中に無いのか?制度に守られ出世して天下り。一部が潤い?国の借金と国民の負担は増す一方…見返りが多いのか〜ムダな公共事業に投資してばかり…採算性や責任なんて誰も取らず〜未だにデタラメの石頭で建て前ばかり…旧態依然とした指針で国を動かす偏差値の高い方々は既得権にしがみついて離れない…これからも政府を抱き込んで〜悪代官と越後屋の構図は続くのでしょうか?巨額の財政赤字を作り経済成長の影に隠れて暗躍してきた人達は早く消えてもらいたいです。日本が破綻する前に〜橋下さん頑張れるかな?

  2. kuhara より:

    カイゼンが必要なのはお役人の頭の中でしょうね。
    先のディーラーの話に限らず、電機を始めとした大企業も同じ病にかかっているように感じます。歌姫の死に便乗値上げを計ったのもそうです。国内では一番の販売プラットフォームに提供しない偏狭な会社ですから、不思議もありませんが。
    ディーラーですが、節電のためとはいえ、日中からただ真っ暗な店舗に入る気がすると思ってるんですかね?少なくとも雰囲気を出すために最低限の照明くらい工夫の余地が在るのではないでしょうか。盗電に儲けさせない為でしょうかね。

  3. kanbutan より:

      御大の仰る通り、多々ありますね。 世界に冠たるカイゼン大国(というより正に元祖です!)なのに役人の世界では何故こんな当たり前の事が出来ないのでしょう。
      当地でも一般道路に繋がっている高速道路のインターへの出入り口は殆どがその構造上、T字路な訳ですがインターへ進入しようとして左折する場合、左折専用レーンになっているにも係わらず赤信号だと曲がれないのです。 常時左折可で全く問題無いにも係わらずです。 一つ看板を設置するのにいくら掛かるというのでしょう。 田舎の事ですからそれで渋滞になる様な事態には滅多になりませんが、それでもいつも釈然としません。

  4. tonpochi より:

    幹線道路には交通量を監視する装置は取り付けられているのにその情報に基いて信号を変えるしくみを取り入れるまでに至っていないみたいですね。お金がかかるのでやっていないのだと思いますが、やれば走行する車の燃費改善や目的地までの所要時間短縮などきっとプラスの方が大きいと思います。
    話は変わりますが最近、歩車分離信号が増えてきていますが、これ人と車を分離する目的で作られていますが自転車はエブリタイムOKなんですかね?
    道交法では、自転車は軽車輌なので自動車信号に従うできでしょう。しかし、歩行者信号に従って走っている者もいれば、自動車信号に従って走っている者もいます。つまりいつでもOK状態です。
    歩行者信号に従えば歩行者との接触事故が増え、自動車信号に従えば、自動車の左折巻き込み事故が考えられます。
    どっちが正しいのでしょうか?
    例えば、歩行者信号機の絵に自転車×の絵を入れるとかの改善が必要ではないでしょうか。

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