カーボンオフセット

車重2、5トン。10・15モード燃費5、1km/Lのレンジローバーは電気自動車より環境にやさしい(二酸化炭素の排出量少ない)と聞いたらどう
思うだろうか? 実際、ランドローバー社が販売しているクルマの全ては、製造時だけでなく7万2千km走っても地球のニ酸化炭素を増やさないという。

こいつが「カーボンオフセット」という考え方だ。もちろんランドローバー社の工場だって二酸化炭素を出す。ガソリン燃やせば、これまた必ず二酸化炭素を出す。けれど、出した分をどこかで減らしてやれば、総合的に考えると二酸化炭素は増えないということになります。よって、ECOカーより地球にやさしいとい
うことになる。

もう少し具体的に書く。現在、二酸化炭素の排出権はお金で買える。効率の悪い燃料の使い方をし
ている国に補助を出し、効率の良い燃料の使い方に切り替えれば、減った分の二酸化炭素の排出量が自分のモノになるのだった。これを「何でもお金でカタを付けるのか?」と思うか「結果から考えれば素晴らしい」と思うかは人によって違うかと。

ただレンジローバーに乗っている人が7万2千kmまではプリウスやi−MiEVより二酸化炭素を出さないことは間違いない。いずれにしろ今後は「平均的なモノより二酸化炭素の排出量が25%以上少ない」か「カーボンオフセットによって排出量を少なくしたもの」のどちらかを選ばないとダメな時代になるのだろう。

日本でクルマを売る場合、基準となる燃費を設定。下回る場合は、その分だけカーボンオフセットを義務づけたらいいと思う。そしたら燃費良いクルマも悪いクルマも地球環境という点で同じです。

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5 Responses to “カーボンオフセット”

  1. あはぎ より:

     こんにちは。毎回楽しく拝見しています。
    >7万2千km走っても地球の二酸化炭素を増やさないという。
     重箱の隅を突付く様ですが、「二酸化炭素の排出量を減らした」という計算なので、実際には製造、走行、リサイクル時に排出しているわけで、排出量削減という表現が適切かと思います。
     カーボンオフセットの取り組みは消費の刺激策には良いと思います。
     私は「地球温暖化の主犯は二酸化炭素説」に疑問を持っています。理由は科学的に成り立たないからです。
     一例を挙げると、過去四十年で大気中の二酸化炭素は約100PPM増加しましたが、温室効果による気温上昇は計算上0.4℃に過ぎません。しかし実際の気温上昇は3.7℃
    です。ほかに大きな原因があると考えてもいいのではありませんか。
     もし今後、一部で囁かれている様に、地球が寒冷化し始めたらカーボンオフセットで食っている連中はどうするのでしょうか?「地球寒冷化を阻止する為に、温室効果ガスを沢山排出しましょう。わが社で排出実績証明を売買します。」
    とでも言うのでしょうか。 

  2. kkk より:

    いつも拝見させています。
    カーボンオフセット?。
    途上国にとってはメリットがありそうですが根本的な解決にはほど遠い気がします。
    結局地球全体で考えた場合CO2が減らないのでは?。
    レンジローバーが必要かどうかは解らないですが都会で乗る必要があるとは思いません。
    燃費の改善・軽量化を図るべきです。
    燃費によって税率を変える方法も今後必要な気もします。
    1000cc以下なら地方に税金を回してもいいし。
    それと時代に合わない軽四の規格も撤廃すべきじゃないかな。
    軽四の税金は安いので多少上げてもいいし、地方税も増えるわけですし。
    何で100万を超える軽四の税金が安いのはどうでしょうか?。
    ダイハツはこれに取り組んでいるようですが。

  3. aaa より:

    大型SUVの良さを一度知ってしまうと、例え環境に良いと分かっていても、エコカーには乗れません。
    マスコミの流す情報を鵜呑みにし、声高に叫ぶ環境原理主義者に付ける良い薬となり得るのでは?
    環境を理由に他人の楽しみを奪わないで欲しいものです。

  4. 川崎の隠居 より:

    レンジローバーの話はある種の詭弁だと感じます。
    二酸化炭素排出抑制なら自家用車などには乗らない、いや保有しないのが一番。
    都市部で大型SUVに乗り、休日にはそれにワックスがけをしてピカピカ、
    なんて愚か者の代表みたいです。
    ただ昨今の「地球温暖化騒動」はいささかヒステリックに聞こえます。
    全ての異常気象を地球温暖化に帰結させのは いつものマスコミの馬鹿騒ぎでしょう。
    あの連中 科学的思考回路が全く無い文系人間ですから。
    「温暖化がこれ以上進めば北海道で米が育たなくなる」なんて 自然の摂理と
    正反対の報道すら出てくる始末。米は元々熱帯の植物なのに。
    温暖化抑制を声高に唱えているのが先進キリスト教諸国(とそれに追随する日本?)であるのも、
    「発展途上国にこれ以上発展して欲しくない」という彼らのエゴが見え隠れします。
    カーボンオフセットもある種のトリッキーなビジネスの側面があり、バブルと同じで
    ある時点で破綻するでしょうね。実体が伴っていない概念ビジネスですから。
    デリバティブで株は絶対儲かる、なんてのと同類ですね。

  5. 吸気圧縮膨張排気 より:

    このランドローバーの件、二酸化炭素排出削減とカーボンオフセットに対する皮肉に聞こえますね…
    二酸化炭素は確かに出しているのに、出していない事にする(オフセットする)って事ですから…
    カーボンオフセットは経済学的なすり替えで、何も変わってないトコロに金が動いたから出してませんよ…何て、笑っちゃいますよね。
    元々二酸化炭素排出削減なんて大義名分で、結局商売目的の数字遊びがカーボンオフセットでしょ?
    本気で二酸化炭素を減らす、出さないって言うのなら、もっと世界的に緑化整備が進んでも良いし、炭酸飲料なんて無くなっても良いと思いますけどね。
    大体環境問題とか騒ぐけど、企業がスポンサーに付くマスコミには、真実を伝える力なんてありゃしないでしょ?
    雑な文章で申し訳ありません。

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