カーボンフリーへの道「ドイツは原発止めたがフランスから原発の電気を買ってる?」 

電気自動車なんかECOじゃねぇ君達の出す否定ネタの1つに「再生可能エネルギーなんか使えない。ドイツは原発止めたらフランスから原発の電気を買うハメになった」という「電気自動車は原発とセットだ」みたいな主張がある。このネタ、電気自動車推進派もキチンと答えられない。というか電気自動車推進派の多くは、電気自動車が好きなだけでインフラまで考えていない傾向。

上下グラフはドレスデン情報ファイルより

嫌いだ君も好きだ君も中途半端です。ドイツはフランスから原発の電気を買っているかと言うことだけれど、正解は「買ってるけど買わなくてもよい」になる。上はドイツの電力自給を示すグラフだ。ヨーロッパは隣国と陸続きのため、日本でいう東京電力と東北電力で融通しあっているようなもの。ドイツ全体で見ると、輸入することもあるけれど基本的に外国へ売っている。

原発を全廃したドイツながら電気を買う必要など無く、むしろ売っているほど。その気になればドイツ国内だけで原発無しに電力供給可能なのだった。じゃ何でフランスから買っていると批判されるかと言えば、実際けっこうな量を買っているからに他ならない。電気って同じモノかといえば違う。日本だって東京電力と関西電力は周波数の違いにより融通出来ないです。

ヨーロッパも同じ。隣国同士、送電網や系列が微妙に違う。特にドイツの場合、東と西に分かれていたため、いろんな事情あると聞く。同じ東側だったポーランドやチェコなどは東ドイツ地域と送電ネットが同じ。西ドイツ地域になるとフランスとのやりとりの利便性高い。ということからドイツは原発を全廃しても大きな問題無し。日本だって現在九州電力の3基しか稼働してない。

中日新聞のデンソーの記事

本日デンソーが2035年にハイブリッド車や電気自動車の部品なども生産する工場をカーボンフリー化すると打ち出した! 工場で使う電力を再生可能エネルギーとし、二酸化炭素を固定するシステムを立ち上げ、それでも足りなかったら二酸化炭素の排出権を買うという。ちなみにトヨタは2050年までにカーボンフリー化すると決めている。「生産時にカーボン出す」という話はそこまでだ。

 

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