クルマのお医者さんはAIの時代になっても必ず残る! 若い皆さん、将来超有望な業種だと思いまっせ!

何回か書いてきた通り、10年後は多くの仕事がAIに変わると思う。自動車評論家だって例外じゃない。つまらん内容だったり、切り口が常識的だったりしたら仕事無くなる。AIに頼めばいくつかのチェック項目に10点評価を付け、それぞれの寸評を加えてやるだけでソレッぽい記事になります。プレリリースなんか真っ先にAI原稿仕上がる。コタツ記事ライターは失職だ。

今回は学生30人! 先生も10人くらい来島した

自動車ディーラーも営業担当は半分になったって問題なし! 直近の2年でトヨタと日産とホンダとダイハツのクルマを買ったけれど、トヨタ以外は(ダイハツは少し人間しか出来ない仕事をした)、AIに切り替わったって何の問題も無し! ホンダなんか電気自動車なのに納車時のガソリン代金を乗せてましたから。むしろAIの方が心穏やかに済む(笑)。

朝の挨拶は一番エラい理事長。学生さん達、ビシッとしてます

一方、サービスはAI化出来ない。OBD2のデータから故障場所を突き止められるようになるだろうが、交換するのって人間。板金だって無くならない。そんなことから最近私は積極的に整備士の仕事を若者にすすめている。整備士というと3Kのイメージなら「クルマのお医者さん」でもいい。だからこそ八丈島の安心無料点検は『ドクターKプロジェクト』と言うネーミングにしたんだと思う。

八丈島高校でクルマ業界の将来など

今回「素晴らしいですね!」と思ったのは八丈島高校で行った70分ほどのイベントでした。日産自動車大学校の学生が高校生にミゾの無いタイヤだと雨の日にスリップすることなど、自動車の安全についての説明を行った。考えてみたら高校生にそういった情報を伝える機会ってほとんどない。家にあるクルマの整備状況について関心を持ってもらえたら嬉しい。

暑かったりスコールだったりと賑やかな天気でした

土曜日は点検の本番。朝10時からスタートして16時まで8チームで48台のワクだったものの、予約無しで来場したクルマも可能な限り引き受けたため53台を点検出来た。有難いことに新しいクルマから手強いクルマまで、通常の実習では巡り会えないような幅広いコンディションに出会えた。下はエンジンの場所を探すことから始まるホンダです。学生さんからすれば楽しいらしい。

ホンダの軽バンは横置きミドシップ! サンバー以上に強敵です

空気圧不足やブレーキパイプの酷い腐食など、そのままだと危険なクルマを何台かスクリーニング出来ました。下はボルトが刺さっていたタイヤ。今回国交省の整備担当部署が2人イベントの視察に来ていた。聞けば近い将来やってくる整備士不足についての対策を考えているそうな。車検システムを続けるのも整備士が必要。厳しく意見交換したけれど、この件は完全に同じ方向です。

現在八丈島の整備工場は10店。直近で後継者おらず2店が営業を止めた。現在進行形で後継者のいない工場もあります。一方、島内で稼働しているクルマは5千台とも7千台とも言われる。単純計算で車検を1店あたり毎日1件ということになる。今でも忙しい状況。さらに減るとクルマの安全を維持出来くなる。急いで若手を育てないと手遅れになります。

若い皆さん、クルマのお医者さんは将来有望な仕事だと思いますよ~!

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