クルマ好きにとって日産と並びホンダも元気でいて欲しい! でも最近アタマ硬くなってきた
ホンダにとって2輪は営業利益の3分の1を確保する重要なビジネスである。そもそも2輪ギョウカイに於けるホンダの世界シェアは34%! これまた3分の1を占める。2輪ギョウカイでホンダといえば、もう絶対的な王者なのだった。そんなホンダの足下が揺らぐとすれば、2輪での圧倒的な稼ぎ頭になっているベトナムやタイ、インドネアシアなど新興国の実用バイク分野です。
こんなカッコのバイク、欲しい人など極々少数かと
すでに中国勢やベトナムの雄であるビンファストなどが切り崩しに掛かっている。ホンダも危機感あるのだろう。ここにきて「2024年は電気バイク元年」と称し、具体的な提案を始めている。上のバイクは先日公開されたホンダブランドの”目玉”になるスポーツバイクだ。しかし! 困ったコトに全くワクワクしない。バイクって飾っておいてもカッコいいというのが必要条件だと思う。
エンジンに代わる”デザインの魂”が必要
カッコ良い電動バイクのデザインってホンダが提案する方向なんだろうか? はたまたバイクなんてエンジンの鼓動あってのもの。2050年まではガソリン使えるし、2030年になるとE20(20%アルコール入りガソリン)などそれほど高くない価格で出てくる。もっぱら趣味で乗る大型バイクについちゃ電動化なんか10年忘れていい。ジイサンは体力弱って大きいバイクに乗れなくなるし。
こちらは電気大型スクーター
ということで最前線は新興国の実用バイクになると思う。いや、新興国だけでなく、世界的な規模で近距離移動用の電動バイクのニーズは増えていくだろう。それに対し、ホンダは新しい切り口の電池戦略を持っていない。どうやら交換式の電池パック式を新興国でも使うつもりらしい。交換式電池パック、三元系リチウムを使うため燃える可能性ある。そのため厳格な品質管理が必要。
インドネシアで発表した電池搭載式。高価
もちろん交換式以外の電気バイクも出すけれど、燃える可能性ある電池を厳格に管理するため結果的に高くなってしまう。ホンダが日本で販売している『EM1 e:』の場合、車両価格は16万6200円と高くないが、別売りの電池10万8900円+充電器5万5千円の16万3900円も買わなくちゃならない。お客さんのことなんか全く考えていない。というか、売る気あると思えないです。
車両価格は高くない
顧客を考えるのなら、電池はスペックを公開すればいいだけ。おそらく新興国はアフターマーケットの安価なリン酸鉄リチウム電池がたくさん出てくるに違いない。リン酸鉄リチウム、高い温度環境で使われる東南アジアなら低温に弱いという課題でず、熱に強いメリットを活かせる。少し大きめの電池搭載スペースを確保しておいてやれば、自由度だって増えます。
容量1.3kWhで10万8900円は常識ハズレの高さ!
ホンダが動作確認した銘柄をリストとして出す(リストに載せるのは費用取ればいい)。遠からず安くて優れた電池が出てくるだろうから、そこを買収しちゃえばよろしい。なんならその電池を日本など他の国で売ればよかろう。自社でツマラン要件を気にしながら開発するよりずっと早いしコストだって掛からないです。今のホンダにはそういった知恵モノがいないようだ。
<おすすめ記事>