クルマ通ならノーマル車高を少し変えたいところです!

クルマ好きなら日本製ダンパー使ったノーマルのサスペンションに満足出来ないと思う。しかも日本車の場合、どこのメーカーであってもチェーン装着出来ないとダメ、という理由で車体とタイヤの間隔を15mm程度多く確保しているのだった。その分だけ車高を低くしてやれば、ルックスがデザイナーの理想値に近くなり(タイヤとフェンダーの隙間が大幅に減る)カッコ良い。

はたまた、SUVの場合、ノーマル車高は個人的な趣味からすれば低い。低ければいい、と考えているメーカーの開発担当&営業が多いからだ。しかもSUVなら多少ローダウンしたってチェーン付くため「だったら低くしとこうか」ということになる。ということで、普通のクルマもSUVも標準車高が最も良いとは思っていない。とりあえず無難な最大公約数というイメージ。

車高25mm上げると一回り大きなクルマになった感じ

個人的には普通のクルマであれば車高15mm下げ。SUVだったら雪道や悪路の走破性を考え15~20mm上げくらいにしたい。これを実現してくれるのが車高調整式サスペンションだ。けれど一般的に車高調整式ダンパーはローダウンが第一目標ということで、超乗り心地悪くなってしまう。違いのわかる大人なら辛抱出来ない。ノーマル車でも辛抱出来ないクルマは少なくないですが。

ということで、ノーマル車より乗り心地が良くなり、車高も好みに合わせれるサスペンションが手軽な価格であれば嬉しい。ということを以前から考えていたのだけれど、先日、富士スピードウェイで行われたTGRFでTEINの藤本さんと会ったら「今後、新しいコンセプトのサスペンションを出します」。どんなタイプなのか聞いたら、SUV用に車高を上げる製品を準備してるという。

ダンパー+スプリングのセット

そんなことで本日、試乗してきました。本来なら乗り心地が超絶酷いハイラックスあたりに付けて乗ってみたかったけれど、納期長くて間に合わなかったそうな。試乗車はフォレスターである。車高は調整可能ながら、とりあえず見た感じの「おおっ!」を狙った25mm上げ。確かに存在感出ますね。気になる価格は、オートバックスだと交換工賃込みで12~13万円程度になるという。

フォレスターの最低地上高、標準で220mmだから245mmもあるということ。これだけロードクリアランスあれば、深雪や悪路だって本格的なクロカン4WDを凌ぐ走破性を確保出来る。はたまた標準で200mmのXVに私好みの20mmアップでセットしてやれば220mmでフォレスターの標準と同じ。コチラは本格的なクロカンSUVと同等の悪路走破性ということになる。カッコいいし。

ヨコハマのG015です。カコ良い!

ということで「気になる乗り心地は?」と言えば、フォレスターの場合、ノーマルより良くなっている。タイヤが標準より少し硬めのヨコハマ・ジオランダーG015(このタイヤ、私が次に乗るSUVに絶対付けようと思っているほどカッコ良い!)、だということを考えたら積極的に「良い」と評価していいだろう。なかでも中速域以上の挙動と乗り心地のバランスに優れている。

ちなみに『4×4ダンパースポーツ』という製品なのだが、まだTEINのWebサイトに情報出ていない。春の発売を予定しているとのこと。価格も目安。ただこれより1万円単位で高くなることはないと思う。超絶乗り心地のハイラックスや、ツキ上げ感のある乗り心地が唯一の弱点となっているXVを20mmアップ車高で乗りたいような人ならバッチリかと。

 

 

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