ゴーンさん、日産グループの大親分を継続へ
「まぁそうなるんでしょうね」ということでゴーン大社長が日産ルノー三菱連合の総領を続けることになった。ゴーンさんの強い意志、というより実力のある後継者などいない、ということなんだと思う。実際、小物がTOPに立った時点でバラバラになってしまうと思う。日産もルノーも三菱も長い歴史を持つ国策企業。ちょっとやそっとの人物じゃ皆さん納得しない。
とはいえゴーンさんだって若くない。にらみを効かせつつ、それぞれのチイママを上手にコントロールしなければならないから大変だと思う。ただ今回の決定で日産も三菱もいろんな意味で安心だ。度胸が据わってない総統になったら、再建だって難しくなる。ゴーンさん以外の命令なんて絶対聞かないでしょうから。メルセデスですら三菱をコントール下におけなかった。
また、日産も三菱も縮みきった国内市場のテコ入れが急務。特に三菱自動車はディーラーの維持策を真剣に考えなければならない。大幅に減ったとはいえ、まだ日本全国に500店舗以上のディーラーを持つ(軽自動車は業販店でも販売)。現在、平均すると1店舗あたり登録車が3台。軽自動車は6台程度しか販売していない。これだけの台数でディーラーが利益を上げるのは大変だ。
少なくとも売れるクルマを独自開発で2車種。日産とのアライアンスで開発したクルマを2車種くらいラインアップしたいところ。今後の新車スケジュールを見ても寂しいです。期待のエクリプスクロスも価格が高そうなので売れると思えない。手頃な価格で魅力的な車種を出したいところ。高額なSUVのラインナップを考えているようだけれど、今やブランドイメージ無いです。
かつて三菱のSUVが売れたのはWRCやパリダカで素晴らしいブランドイメージを作っていたからだ。日本の時計メーカーがどんなに良い時計を作っても、欧州の一流ブランドの価格じゃ売れない。今や三菱のSUVと同じ予算で買えるブランド持つモデルがたくさんあります(トヨタもその中の一つ)。という点を経営陣が理解しない限り難しいと思う。
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