スカイアクティブX、ハイオク推奨に! ハイオク仕様とどこが違うの?

週明け、マツダ3のスカイアクティブX搭載車をオーダーした人達は、発売延期とハイオク推奨になるという通知を貰ったことだろう。先週末に伝えた発売延期は正しい情報でした。興味深いのが「ハイオク推奨」という表現。これ、ハイオク仕様とどう違うのだろう? まずハイオク仕様の場合、出力やトルク、燃費など全てのスペックはハイオクを使った時のもの。

例えばハイオク仕様で最高出力200馬力だったとしよう。これにレギュラー入れたら10%くらい落ちると考えていい。ただ日本車のハイオク仕様はレギュラーを使っても何ら問題無し。燃費だって低い速度域なら大差なし。最高出力を使う機会の無い人なら(特にAT車)はレギュラーで良いと思えるほど。ちなみに95RON仕様の輸入車なら、レギュラーとハイオク半々でOK。

ハイオク推奨とは何か? こんな仕様、聞いたこと無い。社内の誰かが「推奨にしましょう!」「それいいね!」ということになったんだと思う。ハイオク推奨ならレギュラーが基本。最高出力や燃費など今までの数字のままで良い。興味深いのはハイオク入れた時に出力上がるかどうか、だろう。こういったケース、私の怪しい記憶を辿っても存在せず。

ハイオクでもレギュラーでも数字が同じなのかもしれない。となればハイオク推奨仕様も180馬力/224Nmということになるハズ。ハイオク入れたらどうなるかといえば、おそらく出力特性が高回転型になる。レギュラー入れたら4500回転くらいでアタマ打ち感出るのに対し、高回転まで伸びる? それにしても発売直前でのすったもんだはイメージ的に良くない。

また、2ヶ月の中途半端な発売延期も不思議。欧州のハイオク仕様(95RON)だってレギュラー対応していると思う。それと同じスペックを日本で出せば良いだけ。違う制御を行うのなら、2ヶ月じゃ耐久試験出来ないだろうし。いろんな意味でナゾがたっくさんあります。正式に発表となった時にじっくり聞いてみたい。買った人は楽しみが少し先に伸びるだけです。

個人的には「ガソリンのスペックがスカイアクティブXの将来的な課題になりそうですね」と思う。実用車ならどんなガソリンを使っても安定して燃焼させたいところ。発電用として使うハイブリッドのエンジンはガソリンの品質に頼らないようになっている。今回のスペック変更を見ても解る通り、精密な燃焼をさせようとすればガソリンが大切なんだろう。

新興国向きではない。アメリカや中国もけっこう質の悪いガソリンが流通しているようだ。こういった地域だとスカイアティブXのメリットをフルに発揮出来ないかもしれません。

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