スペアタイヤを積みましょう!
最近のクルマにはスペアタイヤが搭載されていない。漏れ防止材を使うパンク修理キットか、そもそもパンクしても走れるというランフラットタイヤになっているからだ。一方、スポーツモデルはインチアップ&ドンドン扁平化が進んでおり、35%扁平どころか25%扁平というタイヤも出てきた。こういったタイヤでキャッツアイを踏むとどうなるか御存知だろうか?
このクルマなんか355/25R21
大磯プリンスホテルでJAIAの試乗会が行われている。今年顕著なのは左前輪のバースト。場所はハッキリしてます。二宮方向から『大磯港』という出口を使うと、下り坂の左側にキャッツアイの列。ここ、右に曲がるため少しアウト側から入っていくヒトも多いのだけれど、少しライン外すとキャッツアイ踏んでしまう。下の写真で見える路側帯にキャッツアイが並んでます。
もう少し近づくとこんな感じ。40%扁平くらいまでの乗用車用タイヤなら踏んでも「ガガガガ」と振動出るだけで特にナニゴトも起きない。しかし扁平率高いタイヤで踏むと、一発でサイドウォールが破けてしまうのだった。破れるというより「破壊される」と表現すべきか。したがってランフラットタイヤだってペタンコになる。当然の如くタイヤ修理不可能。交換しないとダメ。
ところが最近のクルマはスペアタイヤを積んでいない。釘踏みに代表される普通のパンクなら修理剤で対応出来るし、ランフラットタイヤも本来の性能を発揮する。けれど壊れてしまったらお手上げ。かくして走行不能になってしまう。この時点でJAFか保険屋さんか修理屋さんを呼ばなければならない。ということでおすすめしたいのが、スペアタイヤを積んでおくこと。
新車だとたいていスペアタイヤのオプションが1万円ほどである。これを頼めばいい。現在乗っているクルマも基本的にスペアタイヤを積めるスペースを持っているので、テンパータイヤなどオークションや中古部品屋さんで購入して積んでおけばいいだろう。繰り替えす。超扁平タイヤでなくてもサイドウォールが破れるパンクは大いにありうる。スペアタイヤ積みましょう。
ちなみにキャッツアイは絶対踏まないこと。新城ラリーでセンターラインにキャッツアイあるSSがあるけれど、ラリータイヤのように丈夫なタイヤでも横G掛かった状態で踏むと相当の確率でパンクする。ガッチリ補強した競技車両であってもサスペンションのアッパアームにダメージ受ける。乗用車で踏もうモノなら、そら壊れます。特に最近のECOタイヤは柔らかいので御注意を。
<おすすめ記事>