ソナタ・ハイブリッドの実力
デトロイトショーの2日目に現代自動車の『ソナタ・ハイブリッド』の市販モデルが突如出てきた、ということを『アクティブ・ヴィークルWeb』で紹介したけれど、帰国後に改めてソナタのハイブリッドを分析してみたら、カムリのハイブリッドは完全にヤラれてしまっていることに気づいた。こらもう勝負になるまい。
バンパー回りを大きく作り替えてきた
なんせソナタ・ハイブリッドの高速燃費を見ると40mpg。約17km/Lである。一方、カムリ・ハイブリッドの高速燃費は35mpg(約15km/L)
で、明らかに負け。街中燃費はソナタ・ハイブリッドが36mpgとなっており、カムリ・ハイブリッドの31mpg(2010年モデルは33mpg)を圧倒
しちゃってます。
ちなみにソナタ・ハイブリッドのシステムは日産と同じ1モーター+2クラッチ+6速AT+リチウム電池。このタイプのハイブリッド、効率的にトヨタと真正面から勝負できるくらい優れている。その上で、ボディ形状をキチンと変更し、CD値は普通のソナタの0,28から
0,25に向上させてきた。相当のレベルです。
リアバンパー形状も風洞でテストを繰り返しキッチリ作り込んできたという
価格だって安い。カ
ムリ・ハイブリッドの2万6575ドルに対し、ソナタ・ハイブリッドは2万5795ドル。新車保証もヨトタが5年10万kmで、現代自動車10年16万km。私がアメリカ人であれば「ソナタ・ハイブリッドを選んでみようか」という気持ちになってしまう。この件、トヨタの関係者に聞いてみた。すると‥‥。
「情報を持っていないんです」。現代自動車にキチンと走るハイブリッドなんか作れない、と考えているらしい。他の人は「ハイブリッドの制御ノウハウに関してはトヨタ
の方が圧倒的に高いですから」。現代自動車のハイブリッドなんか怖くない、と思っている様子。でも日産/現代自動車式のハイブリッド、燃費いいです。
ちなみにフォードも『フュージョン・ハイブリッド』というモデルを発売しており、コイツの燃費は高速36mpg/街中41mpg。価格が2万8240ドルと
割高なので、イマイチ売れ行きは伸び悩んでいるものの、値引き勝負してくれば手強いライバルになる。参考までに3モデルのスペック比較をしてみました。
・ソナタ/カムリ/フュージョンのハイブリッド仕様のスペック比較
参考までに書いておくと、ヨーロッパに於ける2010年の販売台数は、トヨタとレクサスを合わせて60万300台。現代自動車と同じ会社の別ブランドであるキア自動車の合計が62万900台で、抜かれてしまった。アメリカ市場も89万5千台と日産の1万台差で並んだ。123万台のホンダを追う状況。
中国市場も現代自動車は日本勢トップの日産と大躍進中のGMと激しい3位争いをしている(1位と2位はダントツでVW系)。今までは安さを売りにしてきただけの現代自動車が、ここにきて技術レベル(特に21世紀のニーズであるECO&ECO)でも日本勢に並び、追い越し始めていることを認識すべきだと考える。
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ソナタハイブリッドって安いですね。その値段で儲けが出るとしたら、部品供給から製産に至るまでかなり無駄がないですね。当然トヨタはウォンの相場とか韓国の政策なんかも考慮したうえで勝負してると思いますが、相手を知らないんじゃ話にならないですね。
ただ気がかりなのはリチウムイオン電池です。他のメーカーは次々に採用してるのにトヨタはなかなか採用しない点です。トヨタのニッケル水素電池は信頼性という点では問題ないのですが、ソナタのほうが保証でカバーしてますから、消費者はカタログ性能を重視するんじゃないでしょうか。ですからこのままだと、カムリ負けちゃいますね。
ソナタハイブリッドに対抗できる車が必要なんじゃないですかね。それにしてもここまでの物を造れる韓国企業の躍進には驚きです。
傲れる者ひさしからず。もう本当にトヨタは謙虚に真摯に回りを見ないといけないような気がします。プリウス他のハイブリッドがトヨタを駄目にしていってるよう見えます。開発はダイハツとスバルにまかして金だけだしたほうがまだ良い自動車作れそうですよね。もう開発する能力も情熱もなさそうだし、豊田社長は自社開発辞めてダイハツ、スバルに任せて、大リストラしたほうが氏の目指す乗って楽しい車が作れるような気がします。それに開発者の人件費も浮くからいいことづくめでしょう…無理あるかなやっぱり。
トヨタを始め、日本メーカーは1970年代に日本車の攻勢を受けて急に斜陽の道を辿った英国自動車界(国営BLMC社がリーダー)と同じ道を今度は韓国車の前で辿るのか、気が遠くなる話だ!ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
次期カムリハイブリッドはソナタより格安にするんじゃないかな?
ハイブリット関連&電池関連に大量の日本人技術者をヘッドハンティングしてたからなぁ〜。韓国の日本に対する対抗心は異常なほどですから。ただ、サムスン、現代自、原発企業(独自には作れません。)等の輸出企業に対する国を挙げての補助、税の還付等は、およそ民主主義経済国とは思えない政策で韓国国民の為になってないどころか、犠牲も強いてる側面が思え多いにあります。まぁ、そんな事実は国民には伏せて、国威発揚させてるんでしょうけど。 日本車企業は、生命線の韓国市場(何と現代&キアの利益の98%以上は国内)にFTA国から日本車を投入する等の作戦でしょう。
因みに、現代Gの海外での販売代数の中身も、レンタカーに格安販売&3年後に買い戻し、大型車(車名は失念)買ったら、小型車1台付けます等の販売方法の結果ですがね。
いずれにしろ、無茶苦茶してるのは事実であり、砂上の楼閣的ではあります。
先代のソナタは日本でも売っていましたが、それと比べると一気に現代的になりましたね。ヒュンダイが日本から撤退しなければこの車にも乗れたのかな。もう少し日本撤退を待ってくれれば良かったのに。それとも、日本にコピーされてしまうのを恐れたのか。
1モータ+クラッチ式というのは、ハイブリッドがあまり好まれないヨーロッパでも作られているので、それなりに効果があるよということなのだと思います。だた、それにトヨタが気づかないことはないと思うのですが。
トヨタもEVにシフトし始めているので、一応プラグインを出しておいて、一足飛んでEVに来るのかもと思っております。(テスラとも組んでいるし・・・)
ここに何度か投稿しているアメリカ在住16年になる者です。
ここで、どこぞやの掲示板のように、他投稿者さんに対する反論を書いてよろしいでしょうか?国沢さん、失礼をお許しください。
ひろさんのコメント
「現代Gの海外での販売代数の中身も、レンタカーに格安販売&3年後に買い戻し、大型車(車名は失念)買ったら、小型車1台付けます等の販売方法の結果ですがね。」
これは事実で、つい最近まで、ここアメリカでは
2011年型ソナタを買うと2010年型エラントラが1ドルで付いてきました。
だけどこの古いモデルを新しいモデルと一緒にさばくセールス方法は他のメーカーもやっていますし、
またヒュンダイを含めた車に詳しい人なら2010年型エラントラと言われれば直ぐに分かるはず。
そう、新しい「格好いい」2011年型エラントラが先月アメリカで発売されたということを・・
そしてそれが大好評で今売れまくってることを。
またヒュンダイは安いことは事実ですが、
もう昔のようにレンタカーなどのフリートセールの比率は高くありません。
これを見てください。
http://www.thetruthaboutcars.com/2010/10/chrysler-breaks-fleet-sales-promise/
ヒュンダイ起亜グループのアメリカにおけるフリートセール比率は
2009年9月から2010年9月で29%から14%に下がっています。
これはグループなのですが、他資料で見ると、
起亜はまだかなり高く、ヒュンダイはこれよりずっと低いです。
もう日本車と同じかそれ以下の数字です。(ホンダが最も低く1%もないくらい)
今のヒュンダイは、もうレンタカーなどに大量にフリートセールをしなくても売れる体質になったんですよ。
その様にフリートセールが減ったヒュンダイは、そのリセールバリュも上げています。
http://blogs.automotive.com/6639078/opinion/2011-hyundai-sonata-gls-ahead-of-toyota-ford-chevy-in-resale-value/index.html
何とあの中古でも高いと有名なトヨタの、そのカムリを新型ソナタが
リセールバリュで抜きました。
ですから今のヒュンダイは、ディーラーにおける報奨金(Incentives)と言う名の値下げを最も"しない"メーカーになっています。
http://www.thetruthaboutcars.com/2010/12/november-sales-unraveling-the-incentives/
値下げをしないヒュンダイソナタなどの実勢価格は、今では値下げするカムリよりも高い事も多々あります。
そしてそんなヒュンダイを買った人達の満足度、つまり次にまた同じメーカーの車を買うかどうかの質問で、ヒュンダイはホンダ、フォードに次いで第三位です。
http://www.autoblog.com/2010/12/09/ford-honda-lead-latest-j-d-power-owner-loyalty-survey/
と・・ソースを出してまでの長い講釈を垂れて失礼いたしました。
ただソースを出さないと日本に住む人には理解出来ないかもと思ったので。
アメリカに住んでると肌感覚で本当によく感じることができるんです。
ヒュンダイの脅威を。
それにしてもトヨタの会社の人がそういう姿勢とは・・
トヨタのリコール問題には陰謀説もありますし、またアメリカ人の多くもそこまでトヨタを嫌ってるわけでもない(今年、嫌いな会社ベスト?10に入りましたが・・)。
トヨタやホンダが売り上げを落としヒュンダイが激増してるのは、
もっともっと本質的に負け始めてる事を理解しないのだろうか・・
現代といえば、80年代半ばに格安車エクセルでアメリカレビューした事を覚えています。中身はほとんど三菱でしたが、値段の安さから、それまでは新車を買うことが出来なかった層の人々に受け入れられました。ただ、これらの購買層が、メンテナンスにお金をかけられなかったという事もありましたが、トラブルが多かったことも事実です。そして、この悪いイメージは中々払拭できず、後年やけくその10年保証をつけました。10年間ただで直してやるから文句言うなという事なのでしょうか。
それから月日は流れ、今の10年保障は、10年位では故障しません、という自信の10年保証であろうかと思われます。
米国でアクセントが発表されましたがソナタと雰囲気似てますね。トヨタでいうとマークXからパッソまで同じ様な顔にしちゃうんだからスゴいな。
ソナタ、確かにカッコイイと思うけど国沢さんの奥様の評価も聞きたい気がします。『タントより室内が狭い!』とか『スーパーの駐車場に止めづらい!』だったりして。
国沢さんのリスク承知の記事を、いつも興味深く拝見しています。初めて書き込みますが、宜しくお願いいたします。
フォード・フュージョンのハイブリッドは、トヨタからの供給ですよね。将来、トヨタがリチウムを採用すれば、次期カムリ・ハイブリッドで数字的には十分上回れるかとは思うのですが。
問題はコストですが…。ソナタの価格は利益度外視のスペシャル設定ではないかと、勝手に想像しています。ヒュンダイはcoty取りの最終兵器として、ハイブリッドモデルを追加したかったかと。
アメリカメディアの試乗記を読むと、熟成不足が指摘されていて、発売時期も遅れているようです。
ヒュンダイは独自技術で、数年前から自国市場でLPGハイブリッド車を発売していましたが、残念ながら燃費成績が芳しくなく、独自技術での開発を諦めたと思っていました。そのために、LPGモデルと大きく異なるシステムを採用しているようなsonataは、電池を含めてコストが非常に掛かっているのかも、と想像してます。
ソナタ・ハイブリッドに関しては否定的な内容を書き込みましたが、近年のヒュンダイが注目株であることには異論がありません。数年前2週間ほど乗ったソナタも、スタイルこそ平凡ながら、真面目に作られた良いセダンだと感心しました。
今一番注目しているモデルは、新型エラントラです。ホンダ・シビックは守りのモデルチェンジでしょうが、心配です。80年代のアメリカBIG3対日本メーカーを、最近よく思い出してます。
人材の引き抜きだけでなくトヨタの社内からもKD2I経由で情報が漏れているのでは?
ミンス小沢氏の最大支援者にして、嫁は禹長春氏の四女という稲盛さんが中心となって作った企業ですから。
背景には米英韓の国策やらユダヤ・在日の思惑やら色々とありそう…。
この記事で相当心配してたけど、新型カムリを見て乗って、
その次元の違いに驚いた。
トヨタは、円高もあって、ヒュンダイを相当意識し始めた。
研究開発費はヒュンダイの10倍ともいうから、ここで
一気に突き放して欲しい。開拓者が最も尊い。
国沢さんも必見!
米誌Motor Trend 12月号(最新号)のカムリハイブリッド/ヒュンダイソナタハイブリッド/VWパサートディーゼルの「エコ系ミディアム車」三車比較テストにおいて、ソナタハイブリッドは総合三位のビリ、何より動力性能たるやカムリハイブリッドがシステム出力200bhpからメルセデスS350ディーゼル(240bhp)に優に匹敵する0-400m:15.5sec/0-161km/h:18.8secという快速サルーンぶりを発揮した一方で当のソナタは0-400m:17.1sec、0-161km/h:20.0secという大負けぶり、カムリハイブリッドの性能データはソナタの274bhpの2.0ターボとちょうど伯仲している点、カムリをほめたたえるべきかソナタを叱責すべきか、あれこれ考えさせられますね。
なお同テストではハイパワー部門の三車比較もあり、カムリは3.5V6のSE、ソナタでは2.0T、VWパサートでは3.6V6のSELの三つ巴の戦い、中でもカムリは0-400m:14.2sec、0-161km/h:13.9secと「1990年代のメルセデスE500やBMW M5並みの怪力」として「中産階級のパワーエリート」ぶりを称賛されているのに対して、カムリの268bhpを「紙の上では」上回る274bhp也のソナタ2.0Tは前述のように各15.4sec/18.8secと200bhpのカムリハイブリッド並みで一歩いや二歩近くも劣っている点はやはり韓国メーカーの技術・ノウハウの限界を示唆しているのではないでしょうか。
この辺り日本メーカーが本気を出せば並みはずれた底力を発揮することを示していて日本人としては実に心強いのと同時に、韓国製品もウオン高によってかつてのような圧倒的な競争力を発揮しなくなりつつあることが伺え、韓国の失速を機に我が国もガラパゴス化の是非や産業政策面の見直しを図り、自らの立脚点を意識するとっかかりが掴めたかと思います。
PS
米Motor Trend誌の言を借りるにトヨタカムリ3.5SEが「1990年代のメルセデスE500並みの激速ぶり」だとすれば同車と直接競合するヒュンダイソナタ2.0Tは同時期の「メルセデス300E-24/BMW535i並みの水準」であり、目玉商品ソナタハイブリッドの性能データは小生自身が数年前まで乗っていた1992年式メルセデス260E(165ps)とほとんどピッタリのレベルであるのに思わずニンマリしてしまいました(笑)。
快進撃韓国のエース・ヒュンダイソナタはそのコンセプトといい、エンジニアリング面の基本デザインは決して侮れず、十分にup to dateである反面その煮詰めがどこか甘く、せっかくのレシピを生かしているとは言いにくいのではないでしょうか。日本と韓国―お互いアジアのライバル同士で切磋琢磨しあう関係である以上は韓国の問題は決して対岸の火事としてではなく自らを見つめ、奮い立たせる手がかりにすべきなのは明白です!
問題は現代のその数値が正しいのかどうかですね。
例えばエラントラは、現在メーカーの数値と実際の
燃費があまりにも違うので、クレームが殺到し、
アメリカの公的機関が調査してる状態ですし。
(先日ネットでも記事になってます)
ソナタの数値も実際より改竄されてるかもですね。
So what’s not to love? Fuel economy. I barely touched 40 in a largely highway stint. When did 40 become disappointing? When the 274-horsepower Sonata 2.0T achieved the same. In suburban driving, I managed “only” 31.3 despite a very light foot. The 36 promised by the EPA numbers wasn’t happening. And while electric-only operation might be possible up to 62 MPH, it doesn’t actually happen unless you’re extremely light on the gas. A tailwind and/or a downhill slope might also be required. The Toyota-type system seems to have a clear advantage in city and suburban driving. In these conditions the Ford Fusion Hybrid tops the Sonata by about 10 MPG. Drive the Sonata Hybrid aggressively, and suburban fuel economy falls below 20. A Ford Fusion Hybrid still managed 27 when subjected to my lead foot.
現代・起亜車、米国販売13車種“燃費誇張”
2012年11月03日08時55分 [中央日報/中央日報日本語版]
こんな事になってますけど。
連邦政府機関であるEPAまで騙して。
ソナタのカタログスペックも、信用ならないような気がするんですが、専門家のご意見としてはどうでしょうか?