ダイハツの軽自動車販売台数、意外なことに昨年の84.5%まで回復

認証不正問題により工場の稼働停止が続いていたダイハツながら、5月中旬から”ほぼ”昨年12月以前の正常な状況に戻った。となると気になるのが販売台数。どうなっているだろうか? まず商用車まで含めた全体像を見ると、6月の登録台数は昨年の84.5%まで回復している。なかでも商用車が前年6月の149%となっており、フル生産+α。6月の台数でスズキを抜いた。

乗用車といえば前年比69.4%で依然厳しい。スズキやホンダなど含めた軽乗用車の全需は95.7%だから、ダイハツから逃げているということになる。どこに逃げているのか? 台数で言えばスズキが前年6月より5200台増。ホンダ1800台増となっている。ダイハツの顧客、乗り換えしなかった人を除き大半がスズキに流れたと考えていいかもしれない。

今後どうなるか? 商用車についていえば実需。ダイハツを買っていた人はダイハツに乗り換えるだろうから、徐々に今まで通りの台数になっていくと予想しておく。乗用車はダイハツの場合、新型車無い。現行タントのデビューが2019年なので5年目。本来なら昨年秋にもフルモデルチェンジ予定だった。どうやら新型出るのは年越ししそう。

それまで現行モデルで勝負しなくちゃならない。ADASなど一世代前になってしまっているため、N-BOXやスペーシアと比較されると厳しいだろう。ただ軽自動車の使われ方を考えると、ADASの重要性がそれほど大きくない地域だってある。交通量少なく流れのスピード低い農村部は決定的な弱点にならないと思う。ある程度持ち直すんじゃなかろうか。

本格的な回復は、電気軽商用車と新型タントがデビューしてからになる。どちらも抜本的な再チェックが入っているだろうし、すでに市販できる状態にまで仕上がっていただろうから、作り込みや改良だって行っているに違いない。なかなかの完成度になること確実。ということでダイハツの復活は2025年に入ってからになるだろう。その間に顧客第一主義を徹底したらいい。

2024年一杯は前年同月比90%以上をキープ出来れば上々かと。

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