ダットサン伸び悩む
日産が新興国向けに立ち上げた『ダットサン』ブランドのTOPバッターである『GO』の売れ行きがイマイチ伸び悩んでいる。ライバルメーカーが驚くほどリースナブルな価格設定だったのに、売れてないし評判も芳しくない。実車を見たけれど、確かに魅力と言う点で厳しいかもしれません。
ちなみに同じクラスのライバル車は40万ルピー程度するのに対し、GOは31万2千ルピーからスタートということでけっこう頑張った。ただスズキの『アルト800』は24万4千ルピーから。コスト重視のユーザーだとアルト800にいっちゃうんだと思う。中途半端だったかもしれません。
このままじゃいかん、ということでインドネシアのモーターショーで発表されたのが下の写真の『レディGO』。イッキにカッコよくなったと思う。しかし! ボディサイドのライン1つ取っても、プレスにお金掛かりすぎる。そもそも接触事故などあたりまえ。こんな形状じゃ簡単に板金できんでしょ。
カコ良いことは重要ながら、新興国に要求されるのニーズって様々。可能な限り簡単に生産出来、そして板金修理が容易で、しかもカコ良くなくちゃならんです。ボディサイドなんかプレス無しの鉄板が望ましい。もちろんレディGOはコンセプトカーながら、ここまで期待させちゃうと実車で失望す。
最近日産のデザインは(特にインフィニティ)良くなってきたと感じるものの、ダットサンについちゃ新興国のツボが掴めていない気がします。同じグループのダチア(ダットサンのようなセカンドブランドの東欧車)はここにきて急速にクルマとしての魅力度を向上させている。
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