ディーゼルの規制
ディーゼルをテーマに書く際、必ず『ユーロ4』だ『BIN5』だ『平成17年規制』だヘチマだと妙な規格が出てくる。ごく簡単に紹介しておく。
・まず『ユーロ4』。2005年1月に発効した最新の規制値で、現在この規制値をクリアしていない新型車はEUで認可されない。つまりニューモデルは全て『ユーロ4』である。この規制値、大雑把に言えば今年9月まで有効となっている日本の『平成14年規制』とイーブン。ちなみにベンツE320CDIも『ユーロ4』。その気になればヨーロッパ車の多くが平成14年規制はクリア可能なワケ。
・現時点で最も厳しい規制が、昨年から発効した我が国の『平成17年規制』(新長期規制とも呼ばれる)。概念的には『ユーロ4』と、2008年発効の『ユーロ5』の中間くらいだと考えていい。したがって現時点で最もクリーンと評されるルノーの2リッターやトヨタの2,2リッターなど、「ほとんどユーロ5」のクリーン度を持つエンジンならクリア可能。すでに平成17年規制をクリアしている並行輸入車も存在する。
・そしてクリーンディーゼルの大本命が、2009年施行予定の『ポスト新長期規制』と2010年発効予定の『BIN5』(アメリカ)だ。いずれもガソリンエンジンと同じクリーン度が要求される。ポスト新長期の場合、すでに臭いも黒煙も感じない平成17年規制のさらに半分のエミッションじゃなくちゃダメ。この規制をクリア出来れば、ディーゼルが完全に社会から認知されると思う。
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