データや調査の評価

最近ネットで簡単にデータを得られるようになったせいか、評価の底が浅くなり始めた。このところ車間距離不保持について書いている。概要は「車間距離不保持を捕まえるのは大いにけっこう。ただ追い越し車線をチンタラ走るクルマも取り締まるべきだ」。

そしたら「高速道路の取り締まり件数を見ると、車間距離不保持は1,7%。一方、追い越し車線を走行しているということで取り締まられているのは13,1%もある」。すでに十分取り締まっているじゃないか、ということです。こういったデータ、プロが分析すればキチンと答えは出る。

すなわち「13,1%の大半が速度違反を通行帯違反に負けてもらったもの」ということです。こう書くと原理主義者から「違反を負けてくれるワケない」と反論されるかもしれない。こらもう明確に「ある」。というか、日常茶飯事で行われていること。

そらそうだ。スピード違反で切符切られるより、通行区分帯違反の1点6千円の方がずっとリーズナブル。取り締まる側にとっても便利な違反であります。以上の例、非常に初歩的なデータの分析である。実際は、もっともっと複雑。

ということで、大切な判断する場合、統計や調査データは鵜呑みしないことをすすめておきます。都合の良い数字を操るのは役人の世界だけで通用することです。

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2 Responses to “データや調査の評価”

  1. tuty より:

    「負けてもらって通行区分違反」
    は、何でも質問箱で私が紹介したケースと全く同じです!
    その人もブログで書いていたのですが、「スピード違反は目をつぶるから」ということで誘導したようです。
    自分が思っていたより「軽微」な罪状を言い渡されると、「ラッキー!」となって素直にサインしてしまうのが人間というものですね…

  2. あーさん より:

    私も含めて国民の99.9%は情報量がなく評価の底が浅いのですから、役人に騙されないためにも、機会があれば教えて頂ければ幸いです。

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