トヨタ、スズキの株を5%取得へ? どんな意味があるのか
読売新聞によればトヨタがスズキの株を5%取得するという。どういった意味を持つのか? トヨタのメリットとしては1)今後必要になること確実な、電動化に代表される新技術に使うパーツ類をスズキに販売出来る。2)トヨタもダイハツも大苦戦しているインド市場はOEMを含めスズキに任せることが可能。3)軽自動車部品などでダイハツと共用化しコストダウン出来る等々。
スズキの規模だと電動化技術を投入したってコストダウン出来ない。電池を購入するのだって規模を考えたら有利な条件を引き出すのは難しいだろう。はたまた自動ブレーキ技術一つ取ったって現在は他企業から制御技術のノウハウ込みで買っているだけ。自社開発出来る企業より割高になってしまう。徹底的に開発コストを抑えてきたためです。
スズキ側からすれば独自開発能力すら持っていない先端技術をトヨタから導入出来るし、イザという時に助けて貰えるかもしれない。そもそも複数のメディアで「鈴木修会長は鈴木俊宏社長の経営手腕を信用していない」という記事が出るのを見ても解る通り、スズキの将来を考えたら不安要素だらけ。修会長としちゃ何とか”保険”を掛けておきたいということなんだと思う。
トヨタ側から見ればスズキが現在のように健全な収益を出し続ければそのまま見守ればいい。もし状況悪化になったらインド部門など使える部署は残し、その他の部門はトヨタ傘下に置いたってよかろう。参考までに書いておくとスズキの経営状況を改めてチェックしてみたが、全く問題無し。不正など行ってもユーザーはほとんど気にせずスズキ車を買い続けてます。
<おすすめ記事>