トヨタ、国交省に頭を下げると、顧客は「そんな深刻なのか」と思っちゃいます
不正というニュースが流れると一番不安になるのは顧客だ。自分のクルマに不正あったと発表されたら誰でも「大丈夫なのか?」と心配になるだろう。1昨日追加された8項目の不正に対するトヨタの対応、少しばかり国交省に気を遣っている気がします。トヨタが下手に出れば出るほど、顧客は「そんなヤバいんだ!」と思ってしまう。前回の6項目の時の対応の方が顧客からすれば心強かった。
新たな8項目、前回より一段と重箱の隅の度合いが酷い。歩行者脚部保護性能試験の不正内容は、本来なら11km/h±0.3km/hで脚部のダミーをバンパーにぶつける。そいつを11.32km/hで試験した。小数点第2位を切り捨ては規定上で何の問題もないけれど、提出するデータをカッコよく見せようとしたんだと思う。認証用に提出データは11.30km/hと記載されていたという。
つまり提出データに「11.3km/h」と記載するのは合法であり、何の問題もなかったワケ。トヨタが歩行者脚部保護性能試験を前回6項目の時に上げなかったは、隠したんじゃなく、そもそも不正という概念や認識を持っていなかったためかと。私も不正だとは思えない。残る7項目の詳細な内容は不明ながら、発表された情報だけで考えたって「それが不正か?」。
今回詳しい内容を流さないのは「国交省を刺激しないため」なんだろう。確かに国交省を敵に回すとややこしいことになる。頭を下げる気持ちだってよ~く理解出来ます。でもトヨタの魅力って「顧客第一主義」にある。不正とされた8項目の内容、詳細に発表したら顧客も安心出来るんじゃなかろうか。実際、知人や友人から「トヨタは大丈夫なのか?」と聞かれた。株価落ちるし。
ホンダや日産など日本の有力自動車メーカーが直近の5年で軒並み台数を落とす中、トヨタは着実に業績を伸ばしている。クルマ好きと言われる人たちまでトヨタを評価し始めた。これ、豊田章男さんが作った道に他ならない。国交省に対し遠慮気味ながら意見を言うあたりも顧客からすれば安心材料になる。国交省への忠誠は大切だろうけれど、顧客に不安感を持たせない事が大切だと思う。
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40.30 と 40.3 の違いがわからないのだから、
「指導」又は「教育的指導」が適切でしょう。
国土交通省の辞書には、「指導」は無いのかな〜?
40.32の0.02って1000分の1未満ですよね
そこまで厳密にする必要があるのかな?分からないけど
国交省が決めたルールより厳しいルールで実験してセーフなら、それで良し!なんじゃないかな?そんなこと物理を勉強してない人でも分かることだと思います
要は、国交省のプライドがそうさせてる以外には考えられないです
国交省のトヨタも一般市民のためにがんばってもらいたいものです
実は個人的には、トヨタのことは全く心配していません。
もし自分がトヨタの営業系の仕事をしていたら、どうしているかと考えてみました。
きっとトヨタが好きで、トヨタ車が好きで、モリゾウさんが好きで、プライドを持って仕事をしていると思うんです。
そこに度重なる国交省の因縁です。「おい、腐れ木っ端役人よ。うちの親分さんに、何してくれてんねん!」なんてお下劣な本音は心にしまっておくでしょう。
そして、「お客様には悪い所はお詫びして、不可解な所は事実をお伝えしよう。我々営業が、お客様としっかり向き合おう。こういう時こそ、トヨタブランドと営業の真価が問われるんだ!」と、熱い思いで奮い立っていると思うんです。
モリゾウさんが心血を注いできたトヨタグループの社員の皆さんが、こんなチンケな腐れ木っ端役人のイジメに屈するはずがありません。
むしろこの難局をバネにして、これからトヨタは、販売台数を大きく伸ばしていくと思います。
わたくし、一億ペリカ掛けてもイイです!
トヨタがここまで一方的にイジメにあうのは個人的には豊田会長が自動車税制に楯突いていた時のやり返しなんだろうと思っています。
実際あの発言があった時にはトヨタのトップがよくぞ言ってくださいました!とびっくりしたもんですが、記憶力が良いだけが自慢のお役人を怒らせてたんでしょうね。
これで粘着質な公務員がイジメのやり方を覚えてしまったから、この先は思い切った事がやり難くなるかもしれませんね。
国交省、ここまで厳密な認証(笑)が必要と言うことなので、
魅力的な新型車は海外市場でどんどん発表され、日本は数年遅れで導入且つ「厳密な認証」(笑)により、余計な人件費などが嵩むために海外市場より高い値段で販売されるようになり、最終的には日本から日本車が消え、ビーヤーディーが国民車に取って代わられ、深刻な事故多発で国民に危害を加えようとしている…と、いうのは「邪推」も良いとこですが、これが日本人と日本企業のための省庁のあるべき姿か?と嘆かわしく思います。
ゆでガエル日本の象徴のような事象ですね。
国交省が馬鹿な言いがかりをトヨタにつけても、マスゴミは内容を確認もしないで(確認していたら、馬鹿らしくてとても記事にできない。)国交省の言い分を記事にするのみ。箔つけには国交省寄りのどこかの教授のコメントを使うのみ。大多数の国民もそれを信じてしまう。
一番の問題は、ジャーナリズムの批判的精神が全く見られなくなったこと。一般のメディアはとっくに国の宣伝機関になってますが、自動車ジャーナリストでもきちんと指摘してくださるのは国沢さんのみ。
各自が、自分の頭で考えなくなったら終わりです。