トヨタ、納期が正常化すると今まで見送っていたベースグレードを追加。ライバル厳しい!
プリウスPHEVを皮切りにトヨタがグレードの拡充を始める可能性出てきた。半導体不足やら新型コロナやらトヨタ人気やらライバルの低迷やらで、直近の2年ほどトヨタの納期は長いどころでなく受注も満足に出来なかった。現状での4分の3のモデルが「販売店に問い合わせ」となっている。次のマイナーチェンジや年次改良までに納車出来ないということです。
しかし最近になって少しづつ先が見える感じ。こうなると本来のグレード展開をしても納車出来るようになります。プリウスPHEVの場合、納期4~5ヶ月になったため390万円という中間グレードを追加したのだろう。同じくクラウンスポーツだって現時点でフル装備の最上級グレードしかラインナップされていない。本来ならその下に2つくらいグレードあっていいレベル。
アルファードは最上級グレードと、その下のフル装備グレードのみしか売っていない。先代に存在したベースグレード無し。本来なら『Z』の下に『G』があるハズ。Zは540万円なので、Gをラインナップすると400万円台か。こうなるとライバル勢はたまったモンじゃない。同じようにトヨタの大半に「今より安価なグレード」が存在すると考えていいだろう。ライバルはタマラン!
ただでさえトヨタ人気。その上、納期短くなり、安価なグレードなど出てきたら戦えなくなってしまう。セレナやステップワゴン、ノートなどライバル社の稼ぎ頭になっているモデルからすれば驚異の存在です。今まで「ワンプライス販売だ!」と強気だったディーラーはお客がドンドン逃げていく。厳しい状況になったら茹でガエルになっていたことが解るかも。やっと目が覚めるか?
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日産やホンダが、今のトヨタと同じ状況にあったら、どう判断するかしら?
両社とも、「高くても売れるんだから、わざわざ安いグレードを出して、利益単価を下げる必要はないだろう!」で現状維持に走ると思うんですよね。
もし本当にトヨタが標準グレードを出すとしたら「お客様がクルマにお金をかけすぎたら、旅行やドライブ等を抑えざるを得ない。」「カーライフで幸せを感じてもらうためにも、リーズナブルな標準グレードを展開しよう。」と考えてくれるのではないかしら?
もちろんその結果、トヨタシェアが拡大し、将来の需要の種が増えていくことは、トヨタ経営陣も織り込み済みでしょう。
今後のメーカーのグレード戦略から、お金とお客の優先順位が垣間見れると感じました。