トヨタの”不正”の詳細内容が少しずつ分かってきました。うち2つは「なんだそれ?」レベル

円高局面に向かい、海外で利益を上げ日本を潤している企業にとって向かい風となりそうな中、国交省は前線で戦う身方の背中を撃つことを止めようとしない。昨日国交省がトヨタを厳しく断じたのだけれど、出てきた内容を見ると驚くばかり。「後面衝突試験で車両にダミー人形を搭載して試験を実施していたという新たな不正」なんか好例である。

現在、国交省は追突時に後席の乗員がどんな衝撃を受けるかについての基準無し。追突された時に燃料が漏れないか、というだけ。でも実際の事故は後席に人が座っているときだって発生する。私はJNCAPに対し「国交省がやらないのならJNCAPでやったらどうか?」と聞いた。答えは「やる気無し」。やらない理由を聞くと「費用が掛かる」。

一方、自動車メーカーとしちゃ後席の障害値は気になる。私らメディアから聞かれるし。だったら後席にダミーを乗せ、数値をチェックしようと思うのは自然なこと。国交省が本当に国民の安全を考えてくれているなら「障害値はどうでしたか?」と興味を持って欲しいと思う。その上で気になる状況あれば、国交省の天下り団体であるJNCAPに試験項目を加えたらいい。

レクサスRXも酷い。「歩行者脚部保護試験での衝突速度を規定に収まるよう小数点第2位の切り捨て」だって。どういう試験か? 歩行者と接触した際、大きなダメージを受けるのは膝関節。歩行者脚部保護試験は被害を少なくするためのデータ取りだ。当然ながら速度が高ければダメージは大きくなるため、障害値は高くなっていく。低い速度が有利。

イラスト/JNCAP

この試験、トヨタは基準より僅かに高い速度だった。小数点第2位というから、私の認識が間違えじゃなければ、0.01~0.09km/hまでの速度超過分をカットしたということになる。100歩譲って低い速度で行ったなら安全性に不安出る方向ながら、高い速度であれば問題ないに決まってる。加えて最高で0.09km/h。こちらの方が危険な状況あるとは思えない。

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14 Responses to “トヨタの”不正”の詳細内容が少しずつ分かってきました。うち2つは「なんだそれ?」レベル”

  1. okia より:

    すげーえ国交省。これを不正と言うのですか?
    他の自動車メーカーだって調べたら、このくらいのスピード誤差なんかありそうだけどな。このくらいの差って測定器の機械的な誤差とかあり得るから、上側(厳しくなる側)に振って測定するのは当たり前じゃないの。海外メーカー(BYD)の測定データなんかもちゃんと調べているんだよね。国交省様。
    これは、国会議員へ言って国会で質問してもらうの一番だとおもいます。N国の浜田聡 参議院議員なんかに質問してもらうのが一番よい。

  2. スポーツカー好き より:

    本当に呆れるばかりです
    先ほどベストカーwebを観て来ましたが、全てを再試験して基準を満たしており出荷停止など無いとの事
    意地になって重箱の隅を突く様な事をしないで日本の利益の為に邁進して欲しいです
    そもそも国交省の認証が遅いからナビパネル等を量産と同等品で試験したのでは?
    家のネコの方がよっぽど良い仕事しますわ
    100年に一度の改革期に背中から弾が飛んで来たら戦えません
    本当にトヨタが日本から逃げ出すのではと心配になりました

  3. アミーゴ5号リボーン より:

    国沢さん!

    シロウトの悲しさで、国交省の指摘の度合いやら加減やらがわかりません。

    どうか今回の全ての指摘について、是非の解説をお願いします。
    m(_ _)m

  4. uti より:

    これは国土交通省の劣化ですね。国民の安全を守る前に自分のメンツを守っている。国土交通省の意識改革が必要です。これを行うためには国会議員が必要です。全トヨタ、もしくは日本自動車工業会など自動車関係団体から国会議員をたくさん輩出して国土交通省の意識改革をやりましょう。

  5. JUN より:

    さすが、日本の国交省は嫌がらせに関しては世界に誇れるレベルですね。
    トヨタから持ち帰った大量の資料を前に、彼らが必死に荒探しをしている姿を想像して見てください。国民の安全性なんて何も関係ない。ただ、自分たち(国交省)のプライドを守るためだけに、汗をかき必死になっている検査官(?)達。突然ひとりが「見つけました!不正です!!」が叫び、回りの検査官たちと喜び合う…。

    その後、彼らの弛まぬ努力(?!)の結果、新たに大量の「不正」事案が発見され、国交省はメディアに嬉々として「トヨタってこんなに悪い企業なんですよ、皆さん」と喧伝。悦に入ってる。

    日本人って、こんなに醜い民族なんでしょうか?
    こんなに情けない民族なんでしょうか?

    変な話、官僚の乗る黒塗りを徹底的にマークし、待機中のアイドリングストップを徹底させる。走行中には当然交通法規を徹底的に順守させるのが面白いかも。
    これなら、YouTuberにも出来そう。

  6. youcat より:

    「重箱の隅をつつく」どころか
    「重箱の接合部を剥いだ上でつつく」レベル(笑)

    そんなにトヨタを貶めた上でビーヤーディーを普及させたいのかしらね?いろんな事故多発で国民に危害及んでも良しとするのか、そうかそうか。

  7. タイコ より:

    どこかのひとたちはトヨタを日本から追い出したいのではなく、章男さんをトヨタから追い出したいのでしょう。なにか投資一味などの後ろ盾があるのではと疑いたくなります。
      
    私の世代(50~60歳)の兄弟・友人たち。昔はヨーロッパ車とトヨタ車「以外」を見ていたのが、いまはトヨタ車をしっかりと選択肢に入れ、購入もしています。以前ならば考えられなかったことです。
      
    それだけいまのトヨタはクルマ好きにとって魅力的なモデルを数多く開発しているということです。またその魅力を章男氏がしっかり支えています。

  8. よしの より:

    やっぱり国交省はおかしいですよ。
    本当にトヨタを日本から追い出したいのか、イジメたいのか
    陰謀論とかは信じたくないですが
    某宗教団体の影響を受けている職員がいるのではないかと思ってしまいますよ。

    一部のメディアもそうですがトヨタイジメをしているほど
    日本は余裕もないのになんでこんな事をするのか謎すぎますよ。

  9. ha3w&ze1 より:

    国交省を懲らしめえるには不要な外郭団体や天下りをなくすことです。

    そのように働くことが国益になると思います。
    単純にJNCAPのテスト基準で国交省が審査するようにしてJNCAPを廃止すればよいだけの話です。

    自動車以外にもひどい例は多くあります。
    国立大学を独立行政法人にしたのも天下り先を増やすのが目的であり、さらにひどいのは大学研究者の予算を減らし、不定期雇用を増やしているのに、天下り予算はしっかり確保していることです。

    そして最悪なのが天下りのせいで日本国民が危機にさらされている例をurlにあげておきます。

  10. ツナミ より:

    国交省には、国民の安全のための大義がどこにあるのかを考え直してほしいですね。

    トラックの左後輪の脱輪問題は、国際規格導入後に事故は増えてないと言い張っていますし。

    一方で車の安全基準については欧米の基準は日本よりも劣っていると豪語していますし。

  11. かいようしん より:

    国交大臣には三原じゅん子議員のように自動車に理解と愛情を持っている人になって欲しいですね。

  12. fuckSociety より:

    公明党の息がかかった腐った国交省はBYDを売りたいがためにトヨタを虐げてるだけ ほんとこの国って政治が●んでる 腐りきってる 

  13. 報道しない自由とはナニカ より:

    暇空茜 @himasoraakane

    トヨタに初の是正命令 「型式指定」の不正で 国交省 | NHK | 自動車

    不正とは、1.1tの衝撃でやる検査を、
    アメリカ基準の1.8tでやってすませてたのを不正と言ってる。
    それでここまでやるのは異常。
    トヨタを理不尽な難癖で潰したいんじゃないか?

    暇空茜 @himasoraakane

    公明党がNPO利権と密接に繋がってる証拠です

    NPO法人事務所に貼られる公明党のポスター
    (NPO法人は非営利かつ政治、宗教に関する活動を明確に禁止されています)

    暇空茜 @himasoraakane

    この国で今「本当の裏金、本物の脱税、賄賂、利権」は
    NPO団体まわりにあります
    NPO団体と厚生労働省やこども家庭庁利権、LGBT利権
    それらすべて公明党がバックにいます
    公明党がこの国のガンです

  14. グローバリズム反対 より:

    今や国会議員や霞が関役人の売国、メディアの反日は当たり前になった。
    デジタル庁や人事院、厚生労働省を例に出すまでもなく、
    外資が日本政府や大企業を直接コントロールする時代に入った。
    外資にとって邪魔になる企業はありとあらゆる手段で攻撃され、最終的に排除されてしまう。

    私見だが、この件は小林製薬のサプリと同じ匂いがする。
    『紅麹サプリ問題』では厚労大臣等が死亡や重症と騒ぐけれど、発表されている資料を見る限り肝心の因果関係がはっきりしない。
    大臣なり省庁が重箱の隅を突いて針小棒大に騒ぎ、メディアに連日報道させる。
    国民のイメージが十分に下がり、株価も下がったところで、社長は辞任し、香港の投資ファンドに株式を5%取得されてそちらにコントロールされる流れになりそうだ。
    トヨタは強過ぎるだけに小林製薬のように一筋縄ではいかないだろうが、それでも「トヨタに少しでもダメージを与えられれば良し」ぐらいに外資の連中が思っていても不思議ではない。

    今日の日本では、保守の言う『国民一人一人が天皇陛下の大御宝(おおみたから)』、リベラルの言う『憲法が政府を縛る』、メディアの言う『メディアが権力を監視する』の全てが機能していない。
    日本政府は外資のお友達であり、積極的に国民を騙して貪り取るし、政府は国民の敵になってしまった。

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