トヨタの戦略ミス
トヨタが国内の自動車販売戦略を見誤り始めたのは、レクサスの導入からだと思う。どうやらクルマに高い価格を付けても販売政策さえキッチリ行えば成功する、と信じていたらしい。まぁ愛知県の景気の良さを間近に感
じていれば無理もないこと。このあたり、広島の空気を読んでいるマツダと似てます。
なのに
レクサス以外でも同じようなコンセプト(販売方法重視)を導入し始める。というか、客観的に見ていると、日替わり定食を作るイメージで新型車を開発してきたように感じま
す。トヨタ本来の持ち味は「カスタマー重視」。昨年最も強く押していたマークXジオに続き、iQも国内で売れると考えているとすれば、けっこう深刻。
世界的な不況で、おそらくレクサスは当面厳しいと思う。稼ぎ頭のアメリカで失速したと
いうニュースも遠くない内、伝えられることだろう。宣伝予算を削られた国内市場は「お金を出さなくなったお金持ち」みたいなポジションになりつつある。
まぁピンチに強いトヨタのことだから、すでに何らかの対応策を考えているのかもしれない。目覚めた時のトヨタの実力は凄い。
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20年前に日立が、10年前にはソニーが経営者の驕りで没落しました。創業時代からの地道な努力によって頂点を極めた時、経営者から一般社員までが一流意識を持ったとたん、脇が甘くなり、傲慢となって没落したのです。ついにトヨタまでが・・レクサスブランドに注力するとは?今のトヨタは先輩たちの努力の結果であるのに・・原点を忘れた高級車路線、ユーザーを忘れた車作りなど先輩たちは嘆いているでしょう。
奥田・張会長や経営陣は戦犯ものですのに・・張会長が政・経済界でもてはやされるとは。
今の日本はまさにトヨタ状態です。経済大国になったのは、私たちの先祖が積み重ねた努力の結果です。政治家から一般国民までが、昔に比べて必要以上に贅沢になりました。「昔の人は馬鹿だから一生懸命働いても貧乏だった」と罰あたりのことを言う輩もいます。今一番大切なことは謙虚になって原点を見つめ直し、自分の事ばかりを考えず、子孫に何を伝えられるのか、残せられるのか考え、実行する時だと思います。
「政治家は国民のレベルを映している」いわれます。私たちのレベルをあげることが、国の将来を明るくすることだと思います。そのためには読書が一番。あらゆる分野の知識を得ると、長期的、多角的に物事を考えることが出来ます。
車文化も大切な分野です。国沢さんは多角的に車文化を論じておられます。ますますの活躍を期待しています。
愛知県は万博が始まる以前は全国から相手にされてませんでした。経済は順調で東海道をはじめとした歴史や文化も古いのに、せいぜい織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を輩出したことを自慢するくらいしか話の種が無かったと言ったら大袈裟でしょうか(笑)
世界の中の日本は良い物を持っているのに、外国からはイマイチ理解されていない部分が多いので、日本の中の愛知県は、世界の中の日本と同じようなポジションだと言われてきました。
ところが万博以降マスコミで盛んに愛知県の景気が良いと大袈裟に宣伝され、以前は東海地方以外からの他府県ナンバーを見る事は皆無に近かったのに、観光地でもない愛知県で全国ナンバーが当たり前のように走り回り、愛知県へ職を求めた人口流入が顕著であると肌で感じられます。
しかしアメリカでの販売に急ブレーキがかかり、県内のトヨタ&関連企業では春からの求人が皆無になっています。
名古屋のいい所は東京と違って格差が少ない点だと思っていましたが、愛知県の景気が実際以上に良いとマスコミで宣伝するのはそろそろ止めて欲しいと思います。