トヨタは惜しくも2位だったものの、久しぶりにル・マンが素晴らしく楽しかった!

往年のル・マンを知っているベテランのクルマ好きからすれば、トヨタだけになってしまった2018年から1昨年まで見ていてワクワクしなかった。桁違いの予算を持つトヨタ勝って当然だと思える。現場はそうじゃないでしょうが。TVの国際映像を見てもトヨタがエントリーしているTOPカテゴリーを映さない。鵜呑みメディアの皆さん優勝だ優勝だとおだてるも、シラケ鳥です。

昨年はトヨタの他、フェラーリ、ポルシェ、キャデラックなど出てきた。されどトヨタとフェラーリ以外は勝てるポテンシャルを持っておらず。トヨタ、フェラーリとガチで戦い、私的には「凄いね!」と思ったが、重量ハンデで少しばかりモメるなど決してフェアな戦いに見えなかった。フェラーリもトヨタに近い重量ハンデだったものの、文句言わず。

今年のル・マンは昨年のメンバーの他、BMW、アルピーヌまで出てきた。ワークス7つ! しかもポルシェやキャデラックはホンキでクルマ作りをしてきた。レース始まってみたら、もう実力伯仲のガチンコ勝負! ムカシのル・マンが戻ってきたようだ。中でもトヨタとフェラーリ、ポルシェは互角! キャデラックだって頑張った!

雨やクラッシュによる中断多く、盛り上がってきたトコロで水が入る展開。少しばかりイライラしたけれど、逆にどこが勝つのか最後まで解らない状況。大いに盛り上がった1990年代のル・マンだって優勝チームは編隊組んでゴール出来るほどの余裕あった。けれど今年はゴールまで激しい戦い。こんなル・マン、50年見てきてありません。

少し誇張した。1980年代まではレース後のレポート読んで知ってるだけ。リアルタイムで見始めたの、TV放送が始まった1987年だったと思う。その時からTVか現地で37年間ですね。ポルシェ956/962の天下からジャガー、メルセデス、マツダ。このあたりは”ほぼ”毎年ル・マンに行ってました。そしてプジョー、ポルシェ、アウディ。

様々な社会環境や景気によって盛り上がったり寂れたり。今年のル・マンを見てると、やっぱり市販車作っているメーカーや、売っているクルマで競うのが盛り上がる。トヨタは勝ちたかったと思う。されどポディウムの真ん中に届かず2位。トヨタ、手強いライバルが走っているル・マンで勝ったことは一度も無い。優勝は全て独り相撲だ。

今年は全く違う。世界の競合が20台以上出てきた。そこで堂々とTOP争いを展開し、ポルシェに負けずフェラーリは感涙の勝利だった。フェラーリをあれだけ喜ばせるということ自体、もはやプライスレスだと思う。勝てなくてもトヨタのブランドイメージは赤丸急上昇です。だってフェラーリやポルシェとガチで戦える実力を持つんだから!

素晴らしいのは優勝を狙うチームではトヨタだけ2台エントリー。2台とも大きなトラブルなく優勝に絡む戦いをした。トヨタの強さが光る! 今年勝てなくたってガッカリすることはない! 楽しみが来年に伸びただけ。いつ勝ってもおかしくないし、一度勝てばたくさん勝てることだろう。欧州に於けるトヨタのブランドイメージ、さらに向上すること間違いなし!

<おすすめ記事>

4 Responses to “トヨタは惜しくも2位だったものの、久しぶりにル・マンが素晴らしく楽しかった!”

  1. とまと より:

    本当に面白いレースでした。大勝負で大事にいく感じの序盤から、天候、SCなどの要素も相まって予想できない展開。最後はフェラーリの勝負観、優勝以外価値がないという価値観の勝利だと思います。ラスト2スティントから燃費ギリギリに賭けたフェラーリと、横綱相撲で最後までどっしり勝負したトヨタで、今年はフェラーリに軍配が上がりました。
    黒いトヨタ車には来年こそ欧州勢をぶっ倒して実力を見せつけて欲しいです。

  2. 還暦オヤジ より:

    今年のルマンも昨年に続いて最後まで目が離せない戦いでした。
    しかし昨年もトップのフェラーリをトヨタが早いペースで追い上げて、ひょっとしたらと言うところで平川選手がコースアウトで涙を飲みましたが、今年もあと少しで勝利を逃しましたね。
    TS020やサードの昔からルマンの女神はトヨタに厳しいなーと思ってしまいます。
    でも、来年はTS060?できっと優勝してくれると期待してます。
    また、キャデラックがあそこまで速いとは意外と言っては失礼ですが驚きでした。来年はポルシェももっと力を付けて来るだろうし、アストンマーチンが参戦するとかでさらに盛り上がるでしょう。
    優勝したフェラーリおめでとう。
    トヨタ、来年こそ強豪を打ち破って優勝してください。
    そして参加チーム全てに拍手を送り対と思います。

  3. みき より:

    今年のルマン、久しぶりに夜中も寝ずに観てました。
    おっしゃる通り、とても面白かったし、興奮しました。

    楽しみは来年に取っておけばいい、、正にその通りだと心から思いました。

    F1ターボ時代のホンダの燃費VSポルシェのパワーを彷彿させるラスト1周までハラハラドキドキのレースでした。

    もちろん、トヨタを応援してたんですが、ラスト数周、フェラーリは持つはずがないとたかを括ってたトヨタ陣に対して、ペースを落としながらも何とか燃料を持たせようと奮闘してたフェラーリに止まるな、頑張れと応援してた自分がいました。

  4. kyamaga1330 より:

    視ましたよ。なかなかの熱戦で見応えはあり、F1やラリーとは違う迫力があります。
    トヨタは以前はレースにはあまり関心が無かったようですが、モリゾウさんが牽引してるんでしょうね。
    長らくホンダに出入りしていたので、愛車はシビックから3台乗り継ぎスバルも3台でトヨタは眼中には無かったけど、何故かカローラツーリングに今は乗ってますが、何せワゴンの選択肢が少なく日本では絶滅車なのが残念!
    初めてのトヨタ車ですが、電子類が満載で3ヶ月でようやく慣れましたが進歩は凄いと実感してます。

コメントを残す

このページの先頭へ