トヨタ流

私は本名を書く主義なのだけれど、個人の資質を問題にすることがテーマじゃないので、以下ご辛抱頂きたく。3年ほど前のこと、ハイブリッドを担当している常務の方に「プリウス用のラリーパーツを出したらECOなモータースポーツが出来るのでは?」という話をしたトコロ「それは面白いですね。ハイブリッドの技術を高めるためにも役に立ちそうです。モータースポーツ担当のMに話をしてみてください」ということになった。折しも知人がプリウスでラリーに出たがっていたのだけれど、ノーマルコンピュターじゃ戦闘力無く諦めようとしていたのだ。プリウスのコンピュターをいじるの、ほぼ絶望的ですから。そんな時に常務が「チャレンジする価値は十分ありそう」となったワケ。そこでMさんに「プリウスのラリー用パーツを発売しませんか?」と聞いてみた。すると「勝つ見込みの無いモータースポーツをやるほど余裕はありません」だって。日本のラリーならSSの距離は短いため(数分というSSが多い)、バッテリー容量の問題も回生時に発生する熱もレースより対応しやすいのに……。この件で「ハイブリッドではモータースポーツに出ないのだな」と理解した次第。ところが、である。翌年になってGSのハイブリッドを耐久レースに投入。今週末に行われる十勝24時間にはスープラ(?)ベースとし一段と強力なモデルを作ったという。トヨタの威を借りお情けのようなクラスを作らせ勝つより、全日本ラリーやアジパシの1600cc以下クラスで頑張った方がカッコいいと思うのだが。というかハイブリッドの持ち味って、重厚長大でなく動力性能と燃費を高い次元でバランスさせられる点にある。レースのような単純に速さを追求するようなコンセプトには向かない。F1を含めたトヨタのモータースポーツが盛り上がらない理由の1つでありました。

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1 Responses to “トヨタ流”

  1. ランクル100 より:

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