トランプ大統領、アメリカ車はアメリカで作っていると思っているらしい。もしかして本物の××か?
トランプ大統領は「4月2日から全ての輸入車に25%の関税を掛ける」と言った返す刀で「値上げするならすればいい! アメリカ車が売れるだけだ」だって。どうやらアメリカ国内でGMとフォードやJeepブランドとして販売しているクルマがアメリカ製だと思っているらしい。日本で販売しているアメリカブランドのクルマも、アメリカ製だと考えているようなのだ。もしかして本物の××なのか?
としたらみ~んな不幸になる。ウィンウィンの関係ならぬ、ルーズルーズの関係になってしまうだろう。アメリカ人を考えた場合、GMやフォードも値上がりし、消費者は高いクルマを買う事になる。得するのは関税を取れるアメリカ政府だけ。値上がりしないアメリカ生産車を買おうとしたら、完全な供給量不足になる。アメリカで生産されるクルマって、アメリカで売れるクルマの3分の2くらうかと。
また、アメリカのディーラーは、独自の価格を付ける。人気車だとメーカーの希望小売価格に、ディーラーが勝手なオプションを付けた価格を設定する。これを「ステッカープライス」といい、窓ガラスに張ってあります。輸入車の値が上がれば当然ながら割安になるアメリカ生産車は様々なオプション上乗せとなり、ステッカープライスは事実上の値上げ。これ、トランプ大統領も関与できない。
つまり関税を掛けたら、アメリカで販売されるクルマの大半が15%以上値上がりすることになるだろう。アメリカってクルマは生活の必需品。15%も値上がりしたら、皆さん黙っていないと思う。当然ながらトランプ大統領の支持率が下がることを意味する。相同的に考えれば、アメリカに工場を移転することを表明しているメーカーには関税を掛けないだろう。もし掛けたらアメリカは泥沼になっていく。
<おすすめ記事>