トランプ大統領”4月2日ごろ”に自動車関税を発表。”25%前後”になるだろうと。これで振り回される~
トランプ大統領は4月2日ごろに自動車関税を発表。25%前後になるという。「ごろ」と「前後」! これだけで振り回されます。すでに日本は大騒ぎだ。日本だけでなくメキシコやカナダの工場からアメリカに輸出している分も含めると、いかんともしがたいメーカーが出てくる。相手がトランプ大統領だからどうなるか全く予想できない。ただGMやフォードだって厳しい。
漠然とした予想ながら、日本とメキシコ、カナダからの輸入は、何らかのバーターで25%関税を回避できると思う。GMもフォードもロビーすることだろう。アメリカに工場を作るという条件を飲むかどうか、だ。こらもう呑まざるを得まい。トヨタもマツダもスバルもアメリカ工場の規模を大きくすることになる。日産はこの機会にメキシコ工場をリストラする?
ただ希望もある。自動車の輸入について25%以上の関税を掛けている発展途上国は多い。アメリカからプレッシャーを掛けられたら自動車の関税を引き下げるかもしれない。アメリカからすれば輸出のチャンス到来になる。アメリカ工場で生産出来る台数は限られているため、メキシコ工場で生産するクルマをアメリカ経由で輸出するなんてことを考えるかも。
いずれにしろ本田宗一郎さんの「需要のあるところで生産する」は正しいと思う。だからこそホンダは早い時期からアメリカに工場を作った。河島さんも久米さんも、宗一郎さんの考え方を引き継いだ。日本からの輸出は”ほぼ”無い。唯一の勘違いはカナダをアメリカと一緒だと思ったこと。ホンダのカナダ工場、年産42万台と大きい。アメリカは81万台。
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