トランプ関税、もはやガキのケンカ状態になってきた。とりあえず様子を見るのが勝ちですね
いやいや驚いた! 今まで関税って当事者同士が長い時間掛けて決めるものだと思っていたのだけれど、トランプさんときたら勝手かつ一方的に決めていく。中国に対し「だったら50%の上乗せだ!」と言い切り、実行する可能性高い。中国も「とことん勝負する!」と受けた。ビビりまくっている我が国と違い、改めて「大国なのね!」と感心しきり! 日本はケンカ出来ない。
ガキのケンカ、どうなる? 私はアメリカに勝ち目無しとみる。考えて頂きたい。アメリカで売られている平均的な価格以下の製品や商品は、中国に代表される関税の高い国で作られている。アイフォーンだって大半が中国製。そいつに50%上乗せされ100%以上の関税を掛けたら、買える金額じゃなくなります。家電製品や観光地で販売しているお土産レベルまで中国製だ。
ちなみにこの記事を書いているDELLのPCはアメリカブランドながら中国製。PCの充電器も中国製。エレコムのマウスも中国製。当然ながら業者は輸入を控えるだろうから、アメリカから大量の物資が無くなっていく。かといってアメリカで作ろうとしたって無理。壊れないモノを安く作れる工場もノウハウもない。いや、5年掛ければ出来るだろうが、その間、持たないです。
クルマも同じ。日本ブランドに限らずアメリカで販売しているクルマの半分以上が海外で生産されている。アメリカで生産されているクルマも使っている部品はメキシコだったりカナダだったり。有り難いことに日本にだけ厳しいんじゃない。むしろ円安になっている日本は一番ダメージ小さいと思う。もっと言えば1980年代の日本車バッシングの方が圧倒的に厳しかった。
当時、何度かアメリカ取材に行ったけれど、対応しなければならない時間軸は今回よりずっと短かかった。はたまた、80円を下回る円高も厳しい試練でした。日本勢はそういった逆境をハネ返してきている。過去の難問と比べたらマシ。ただ日産やマツダなど、関税の前から課題を抱えていた。体力弱っている時の大病は厳しいかもしれません。今動いても意味なし。様子見です。
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