トーヨータイヤ、中国の工場を売却し撤退。損失を大幅縮小へ好判断だと思う。中国脱出続々か?
28年前の1997年から中国で乗用車タイヤを生産していたトーヨータイヤが撤退を発表した。当時は中国に良質なタイヤを作る技術もなく、中国政府は世界中のタイヤメーカーを誘致した。大きい市場になる可能性あるため、ほぼ全てのタイヤメーカーが中国に工場を作ったほど。しかし技術移転が進むと中国政府は自力でブランドを立ち上げることを推奨する。
今や中国のタイヤメーカーは世界TOP30に9社も入っている。ちなみにトーヨータイヤは世界11位。中国勢と言えば6位にピレリ。9位が中策ゴムをはじめ、12位サイルン、17位のリンロン。日本でも馴染みのあるトライアングル21位等々。もはや中国市場では中国勢に勝てなくなってしまった。意地張って残っていても伸びる可能性無し。そんなことから工場を売却し撤退を決めた。
トーヨータイヤからすれば年間40億円規模の節約になるという。タイヤに限らず、今後さらに中国から撤退する企業が出てくると思う。自動車メーカーで難しい判断を迫られているのはホンダとマツダ、そして日産だ。いずれも中国で元気いっぱいの中国勢より魅力的な売れるクルマを作らなければならない。今なら電気自動車かPHVを持ってないとダメ。
東風汽車のプラットフォームを使うリンシー
3社共、主力は中国市場での生き残りメインテーマにしてるものの、少しずつ違う戦略のように見える。ホンダはサブブランドを立ち上げている。東風ホンダの『リンシーL』を見ると、ホンダのブランドを前面に押し出していない。東風ホンダの生産ラインの稼働率を上げるべく、中国車と勝負できる価格&スペックの電気自動車を出してきた。今のところ厳しいですが。
長安汽車のプラットフォームを使うマツダ6e
マツダは長安マツダで開発&生産した『マツダ6e』を出してきた。中国市場でマツダブランドとして販売するだけでなく、欧州に代表される海外に輸出しようとしている。日産といえば中国国内で中国車と戦おうとしている。中国勢と比べ少しばかり高い価格になりそうなことと、キラキラ度合いが足りないので苦戦するだろうと言われているらしい。
プラットフォームなど詳細は未発表となる日産N7
怪我が小さかったのは、とっとと逃げ出したスズキと三菱。いずれも良い判断だったと思う。ホンダとマツダ、日産は最悪の場合、撤退することになるだろうけれど、ヘタに逃げ出すと今まで投資した工場に代表されるファシリティを全て失った上、追銭をしなければならないような大損をすることになる。外野から見ていると、マツダが最も上手な撤退戦略を考えていそう。
<おすすめ記事>
マツダが、好きなので 10年後も 残っていて欲しく思います。
また 日産自動車は、2~3年で 決着を 出来ればと
思いますが、1度死にぞこなって いるため 案外と
しぶといかもです。
ホンダは、総合商社のようです。自動車で 赤字が、でても 他の部署で 補填できれば、大丈夫だとか