ハイカを復活させよ!

民主党政権か国交省のなかに極端なETC嫌いがいるらしく、このシステムを廃止したいようだ。6月から施行される高速道路料金値上げを見ると、都市高速を除きETCに頼らない方向を明確に打ち出してきた。ちなみにETC割引で唯一残る「通勤割引」と「深夜割引」も1年後をメ
ドに廃止されてしまう。

高速道路値上げの報道を見ていて不思議なのは、誰も「ハイカを復活させろ!」と言わないこと。料金所の混雑を防ぐため考案されたハイカは、今やJRやコンビニの決済に使われているプリペイドカードの先駆者である。というかETCを使わない方向にするなら、ハイカを復活させないとおかしい。

納得できないのは
「マイレージ割引」だ。5万円の利用で8千円のプレミアムが付くこのシステム、ハイカの時代から継承されたもの。おおよそ13%の割引を受けられます。改
めて計算してみたい。関越道の練馬ICからアウトレットのある圏央道の入間まで行くと通常料金1600
円(42,8km)。

この区間、現在だと早朝夜間割引なら800円である。なのに6月から定価の1600円。2倍の値上げだ。マイレージ割引が残っていれば1390円なのに、ETC装着車もETC無しも1600円の定価をキッチリ取られてしまう。やがてETC装着率も下がってくるだろうから、プリペイドカードの話も出てくるハズ。

この一点だけ見ても民主党の自動車政策って支離滅裂かと。馬淵という副大臣、以前は常識のあることを言っていたが、ここにきて自分の考えていることと違うことを主張しなければならなくなったためだろう。人相まで悪くなってしまった。もはや民主党内はかつての自民党と同じようになってるらしい。

ここで気になるのは、次の衆院選で
「民主党負け」のケース。このままじゃ絶対勝てないだろう。次に自民党政権となるか不明ながら、ETCを上手に使うと様々な使い方が(2区間だけ無料にする、など)可能。というかムダなバイパス作りを止めさせようとすれば、交通量少ない高速道路の有効利用しかあるまい。

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8 Responses to “ハイカを復活させよ!”

  1. ゴン より:

    ETC関連の天下り財団を民主党はかなり意識しているのは分かりますが、やはりETCは料金所の人件費を減らす上でもかなり有効な手段だと思いますし、料金所渋滞も緩和されますよね。
    ETC作ってる会社や取付けの代行してる会社は完全に政治に踊らされてますね。

  2. waka より:

    いっそ、SuicaやPASMOを使えるようにして、マイレージ割引で公共交通機関にも乗れるようにしてくれると面白いかも…
    でも、コンビニとかで使われちゃうとダメか…(^_^ゞ

  3. 小林 英弘 より:

    ETC廃止は大いなる時代の逆行だと思います。あんなに便利なモノを廃止する意味が分かりません。多分、政治家や高級官僚サマ達は運転手付きのおクルマしか乗らないから分からないんでしょうね。嘆かわしい。ETCが廃止されればまず間違いなく私はあまりの煩雑さに辟易して大阪の高速道路を走れないでしょう(笑)。ただでさえ接続や分岐が難しいんですから!

  4. ホーリー より:

    今回の高速料金見直し、確かに首都高や阪神高速をメインに使われる方にとっては、実質値上げだと思います。
    しかし、それ以外の地方の高速道路を使う方には、値下げになるのは間違いありません。
    例えば私の住む北陸からだと、物流需要の高い首都圏や大阪・神戸、名古屋に行き来するトラックなんかは改正料金の方が断然割安になります。
    当然乗用車も然りです。
    地方のほとんどは、改正料金で恩恵を受けるんじゃないでしょうか?
    また、ETCシステムを無意味化しようとしているのは、将来の完全無料化をにらんでの事だと解釈している私は、楽観すぎでしょうか・・・。
    メジャーマスコミより、フリージャーナリストの方の言論を拝見致しますと、現内閣は官僚に踊らされているようなフリをしながら、内々にはしたたかさを秘めているような印象を持っているのですが・・・。

  5. 天邪鬼 より:

    2区間無料!大賛成です。
    高速道路の名前に拘らず、今有る施設の有効利用という観点から満点な施策だと思います。
    エコ、渋滞緩和、人気取り、高速道路のある地元にが喜ぶ・・、どれを取っても納得がいきます。
    この策、親分以外の著名人の口から漏れ伝わってこないのが不思議。
    (いつも思うのは、所謂、自動車評論家と云われる方々、こういった分野に何故首を突っ込まないんですか?
    親分の孤軍奮闘じゃないですか。)
    そして官僚も民主党も、親分の提案を知らない訳はないのに・・・、誰が阻害してんでしょう?

  6. G より:

    静岡県 東名高速沿線居住者です。頻繁にに高速をつかって通勤していました。使わないと25分の所要時間差です。もちろん高速料金は支給されませんでした。
    今回の料金改定は通勤高速使用者には値上げそのものです。無料化するはずが、値上げです。選挙時のマニフェストは何なのか。フザケルナ!
    海外に較べ、高い高速料金です。ETCで人件費をさげて、全面的に 昔の正規料金の半額、が落としどころではないでしょうか。
    以上、通勤に高速使用してたものより。

  7. 5108 より:

    通勤割引利用者にとって、今回の料金見直し最悪です。
    マイレージ廃止分も含めると支払いは倍以上に。それがいやならば、高速使うのをやめればとのことでしょうが、私の場合、朝の貴重な時間である45分に、小田急の駅前通過のロスも加わり、さらに25分が通勤に費やされます。個人的には勿論のこと、社会全体でも大きな無駄です。その無駄を無くすために、通勤割引制度が導入されたはずです(ETCを普及さすこともあったようですが)。
    通勤割引廃止の代わりに、時間帯制限なしでの2区間半額制導入なら大賛成です。ETCを使えば料金の計算も簡単だろうし、集金の手間も大幅削減できるはずです。今どき、料金所で、現金払いしてもらっても、徴収の手間や現金管理の安全面を考えればETCをなくして何のメリットがあるのでしょうか。

  8. ワタナベ より:

    今回の料金「改悪」の唯一の評価点はETCの特権廃止だと私は思っていましたので、今回の国沢さんのご意見は意外でした。国沢さんも以前はETCシステムの不透明さについて指摘をされていたように思います。それは現在も解消されていませんよね。私も使っていますし、便利ですが、ETC(に伴う利権)に対する疑念は消えていません。そもそも、ETC割引の維持は高速有料化の恒久維持を表明するようなものですから、最後の一線としてそれは超えられないと言うことではないかと私は思います。

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