ハイレーキ&デガウイング。Mスポーツとヒュンダイはどうよ!
モンテカルロでWRC開幕となった。今シーズンから車両規定が大きく変わっている。エンジンこそ昨年までと同じながら、電池まで含む共通のハイブリッドユニットと組み合わされる。車体は市販車と同じモノコックからスペースフレームになった。電子制御デフ禁止。ミッションも5速のマニュアル式シーケンシャルでライバルとの差を付けられない。大きな違いを出せるのは空力です。
スンゴいレーキ角!
ということで激しく攻めてきたのがトヨタ(Gazoo)。強烈なハイレーキです! フロント車高に対しリア車高を上げるという空力手法で、レッドブルがF1で取り入れたコンセプト。2021年までF1は全てハイレーキでした。車体下面に入った空気は体積が増えることにより負圧となる。その効果でダウンフォースを得ようというもの。高速域で効いてくるだろう。
正面からでも目立つリアウイング
もう1つは巨大なウイング! Mスポーツやヒュンダイの写真と比べればハッキリ解るくらいリアウングでがいです! このくらい大きいと80km/hくらいから効果出始め、150km/hくらいになったらバリバリ効くと思う。低速域でオーバー気味のセットアップにしておき、高速域は空力でリアのスタビリティを確保するという総合的なコンセプトだと予想します。
写真/WRC
Mスポーツはハイレーキを全く取り入れておらず。リアウイングもヒュンダイと同程度の効果だと思う。モンテカルロはアベレージ低いため、空力差はあまり出ない? また、プーマという売れ筋モデルのSUVを意識したデザインのため、トヨタやヒュンダイよりボンネットが厚く見えるが、中身は同じ。トヨタもヒュンダイも市販車のような歩行者安全規制がないため、ノーズは低く尖ってます。
写真/ヒュンダイ
ヒュンダイはハイレーキ風に見えるけれど、真横から見ると前後の車高はほとんど同じ。リアウングはMスポーツより一回り小さく見える。新レギュレーション対応は早い段階から始めていたが、チーム監督が突如辞め後任も決まっていないなど、内部でゴタゴタ中。初日は排気ガスが車内に入り込むなど不具合が多数出ているようだ。最終日を迎えヌービルが生き延びているのみ。
1 オジエ/ヴェイラ (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h19m43.1s
2 ローブ/ガルミッシュ (フォード PUMA Rally1) +21.1s
3 ブリーン/ネーグル(フォード PUMA Rally1) +1m26.0s
4 ロバンペラ/ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1) +2m03.8s
5 グリーンスミス/アンダーソン(フォード PUMA Rally1) +6m33.8s
6 ヌービル/ヴィーデガ (ヒュンダイ i20 N Rally1) +7m44.1s
ということで上位6台は上の通り。半分引退した38歳のオジエが1位。2012年に半分引退。2015年と2018年、2020年に少し出た47歳のローヴが2位という大活躍! 3位以下を大きく引き離し半分ジジイと完全ジジイの勝負になった(笑)。ギャンブル性が高いモンテカルロながら、こんな展開みたことない。ラリー好きからすれば、すんごく楽しいです! 車両ポテンシャルの差は予測出来ず。
ヒュンダイのローンチコントロール使ったスタート見るとエンジンルームからガスででますね(笑)。こりゃアタマがちゅらちゅらになっちゃいます。
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