バイデン政権になると自動車産業は中国市場とアメリカの燃費規制対応が大きく変わってくる
どうやらアメリカの大統領はバイデンさんになりそうだ。日本の自動車産業になんらかの影響があるだろうか? こらもう簡単だ。明確にあります。説明するまでも無く我が国の自動車産業はアメリカと中国に大きく依存している。トランプのような鎖国対策をすすめていくと、やがて日本も「中国との関係をどうするんだ」という踏み絵を踏まされることになった。
フォードの新型V8
バイデンさんなら様々な問題あっても根っ子は鎖国政策じゃない。とりあえず何年かはこのままの状態が続くと考えていいだろう。もちろん「日本の自動車産業が安泰」というワケじゃ無く「政治じゃ無くビジネスベースで話を進められる」ということ。中国の自動車産業がチカラを付け始めているため、厳しい生存競争も始まることだろう。攻めの姿勢が必要。
また、アメリカだけ「燃費なんかどうでもいい」状態になっていたけれど、トランプ以前の燃費規制に戻ることだろう。そもそも企業平均燃費CAFEはアメリカが考えた方法。いつの間にかCAFEといえばヨーロッパというイメージになってますね。かつてアメリカには「ガスガズラータックス」(ガソリンがぶ飲み税)みたいな燃費悪いクルマに対する高額の罰則税もあった。
トヨタアメリカでも低燃費車を続々投入中
参考までに書いておくとトランプが燃費規制をユルフンにする前は「2025年のCAFEを23km/Lにする」と決まっており、だからこそGMやフォードもフルサイズピックアップにまで4気筒ターボを搭載し始めた。けれどトランプが突如「2025年のCAFEを17km/Lにする」とやったモンだから現状ぐだぐだです。フォードなんか新しいV8まで作っちゃった。あれあれ。
バイデンさんの政権になると再び環境問題が大きく唱えられるようになると思う。ホンダは本格的に電動化技術を投入しなければならないし、スバルやマツダについちゃ開発目標の大幅な前倒しが必要になってくるかもしれない。日産はeパワー導入か。環境問題に対する雰囲気変わると、日本車が売れている海沿いのバイデン支持地域は時代を先取りする動きが出てくると考えます。
フルサイズピックアップも今や4気筒が増えた
総合的に考えると、強い会社についちゃ伸びるし弱い会社は競争に負ける。私は日本市場が大きいウエイトを占めるようになってくると思う。落ちぶれたとは言え、日本って中国とアメリカに次ぐ3番目の市場。しかも新しい技術を積極的に受け入れ、慧眼の消費者が鍛えてくれる。日本で競争に負けたメーカーは世界でも生きのこれまい。バイデン政権の間に頑張るべきかと。
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