パナソニック三度目の正直?

パナソニックがテスラ用の電池に1000億円の投資をするという件、驚いたことに汎用の18650でありました。
18650に将来がある、と判断したということです。テスラは2020年に50万台の電気自動車を生産する計画を立てており、そのため大量生産体勢を整え
る、という直球の戦略だ。

パナソニックは失敗より成功する方に賭けたワケ。もちろんテスラが大成功するという可能性だってあるけれど、そいつは電池性能と、今のクルマ作りの方向性次第だと考える。まず電池は大量に搭載するという方向を選んだ。2017年に発表する大量生産車でもリーフの2倍くらい積むという。

電費は追求しない。多少電費悪くたって電池をたくさん積んでいればいい、という考え方だ。ただ日本のように200Vだと1時間あたり3kWh分しか充電出来ない。50kWhも電池積んで40kWh使ったら、フル充電までに13時間以上掛かってしまう。急速充電だって1
時間以上掛かる。テスラが来たら迷惑です。

電池の安全性という点でも疑問は残る。下の動画はリーフの電池の意地悪テスト。ボンカレーのようなラミネートのセルを取り出し、ナイフで刺してショートさせたり、バーナーで火を付けたりしている酷い状況。なのにショートさせても煙が出る程度。燃や
しても変化少なく、電池は暴走していない。

・電池いぢめの動画

18650
電池をこういった環境でテストしている、というのは聞いたこと無い。というか、苛酷な環境など想定していないと思う。何よりテスラの売れ行きが伸びてくるようなら、既存の自動車メーカーだって黙っていない。加えて電気自動車用電池は2020年頃に次の世代へ入っており、一段と性能を上げていくと考えます。

パナソニックの経営陣には優秀な人達が揃っていることだろうから、きっと私など思いつかない可能性を見いだしているのかもしれません。ただ今までの流れを見ると、燃えやすいニッケル正極のリチウムイオン電池に注力したり、電池欲しさにサンヨーを買収したりと、あまり良い判断が出来ていないようには思う。

今の販売台数やマーケティングであればテスラは魅力的だ。全く否定しないし、むしろ新しいモノ好きならモデルSなんか楽し
いと思う。私もお金持ちならSクラスよりモデルSを毎日の足として使いたいくらい。でも大量に売れるクルマかとなれば「難しいでしょうね」と答えておく。

追記・ジュネーヴでアップルの車載iOSが発表されるというウワサ。果たして1メーカーなのか、タバになって出てくるのか?

追記2・タバになって出てきましたね!

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