ヒョンデの小型電気自動車インスター、来年夏までに日本導入? 同時期デビューのN-BOX e:とガチか

先日韓国のGRフェスティバルの取材に行った際、ヒョンデから「火曜日まで残って頂ければ日本に導入する可能性が高い新型電気自動車の試乗会を行いますのでいかがですか?」。年内のスケジュールはガラガラなので居残りを決めた(その後、金曜日まで残れば新型水素自動車の発表がある言うのでヒマに任せさらに残る)。新型車とはインスターでした。

このクルマ、韓国のカテゴリーだと軽自動車になるものの、全長3825×全幅1610mmとなり、日本の3400×1480mmより少し大きい。限りなくAセグといったイメージでいい。電池容量は42kWhと49kWhの2タイプ。SAKURAが20kWh。リーフのベースグレードは40kWhだから、日本だと42kWhで十分だと思われる。後述の通り電費よく、外気温20度前後だと8km/kWh以上走る。

WLTPモードで327km/370kmは、無理な数字じゃない。10年/10万km乗って雨の日に200kmくらい走れるだけの容量を残すと思う。試乗して驚いたのが走りの質感だった。乗り心地良くて上質。しかも日本の軽自動車は64馬力縛りになるけれど、インスター115馬力。0~100km/hが10.6秒と速い。来年出るというN-BOXの電気自動車と同等の価格なら、インスター優位か?

インテリアも軽自動車と言うよりAセグのイメージ。さらに質感などはCセグに近い。また中央の10.25インチだけでなくメーターも液晶。左にウインカー出すとスピードメーターが左後方画面になるなどADASとリンクしており、安全関係全て標準装備。繰り返しになるけれど、300万円前後になると思われる日本の電気軽乗用車と同等の価格設定だと強敵です。

驚くのが電費で、渋滞路~一般道~高速道路を走って常時8km/kWh以上走る。SAKURAより電費良い。それでいて急速充電性能は日本のチャデモ高性能版と同等の80kWまで入ります。SAKURAが30kWということを考えたら立派。いずれにしろライバルはSAKURAじゃなく電池容量30kWhのN-BOX e:ですね。300万円を切ると補助金を使えば競争力出てくると思う。

動画も作ったのでご覧ください。日本に於ける韓国車は偏見によるマイナスハンデを背負ってしまうけれど、300万円を下回ってくると実利で選ぶ人も出てくると思う。韓国のTV、2年くらい前まで日本じゃ売れなかったが、ここにきてジワジワ伸びてきた。コナはデザインも価格も日本向けといえなかったけれど、インスターは普及に向けた入り口にあると考えます。

日本発売の折はぜひ試乗してみて頂きたく。

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2 Responses to “ヒョンデの小型電気自動車インスター、来年夏までに日本導入? 同時期デビューのN-BOX e:とガチか”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    1610㎜という幅からすると、パッソ・ブーン/ライズ・ロッキーも見えてきますね。
    N-BOX、N-ONEのBEVより先に出れば、プレッシャーになりそうですね。
    右ハンドルとチャデモを用意してくれるか…

  2. Jun より:

    私的には、動画で観た限りではデザインは中途半端に感じて…。これならデザインの秀逸な中古Ioniq5(300~350万)を選ぶかも。韓国市場で数年前から販売していたベース車キャスパーですが、衝突安全性に対する不安からなのか販売があまり伸びていないかと。現地の嗜好や交通事情も関係するのでしょうが、なぜかKNCAPでもテストを行っていないのが気になります。韓国の消費者も当然安全性には敏感ですから、行政機関も当然このようなモデルをテストすべきだと思うのですが…。

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