フォードは電気自動車戦略を後退。ホンダ依然前向き。トヨタ中庸。果たして読み的中どこ?
一部メディアの適切じゃない報道により「フォードは電気自動車から撤退した」みたいに受け取っている人が多い。電気自動車大嫌い君達大喜びといった感じ。実際どうかと言えば、電気自動車の開発予算を全開発予算の40%から30%に削減しただけであり、継続してます。ただフォード、電気自動車の普及に疑問を持ち始めている。前のめりだったのが、”後ろのめり”になってます。
アメリカ勢を見るとGMとステランティスは当初の予定通り粛々と電気自動車のシェアを増やそうとしている。日本勢はどうか? 一番前のめりなのが「電気自動車しか開発しない! PHVもやらない!」というホンダ。大丈夫なのかいな、と思う。トヨタは中庸で、電気自動車の時代になることを前提とし、その前の過渡期に電気自動車プラットフォームのPHVをラインナップすると思う。
日産もどちらかといえば中庸なのだけれど、過渡期に必要なハイブリッドもPHVも持っていない。といった点でホンダより厳しいだろう。ホンダと同じく電気自動車の普及タイミングが遅れたら厳しいかと。マツダとスバルは現在進行形で悩んでいるように見える(すでに結論を出しているかもしれませんが)。どちらもアメリカ一本足打法に付き、難しい舵取りが必要。
欧州勢やいかに? VWグループとメルセデスは電気自動車に大きく舵を切ったものの、思ったより普及進まず舵を中央に戻した。されど自動車産業ってそう簡単に向きが変わらない。荒波の海域に突入してしまった感じ。手遅れか? BMWも前出2社ほどじゃないまでも舵を切りすぎたように思う。重要な市場だった中国だって厳しい。少なくとも欧州市場以外は縮小する方向。
上手に立ち回りそうなのが韓国だ。中国と違い世界中の市場に抵抗なく入り込んでいる上、電気自動車もハイブリッドもPHVも持っている。加えて開発ターム短い! 決断早い! 我が国にとって最大の脅威になると考えていいんじゃなかろうか。といった点でトヨタに近い。ここにきて数年後はホンダ傘下になると言われるホンダ、日産、三菱自動車連動の手強いライバルになる。
以下、電気自動車に前のめりのメーカーを順番に。1)ホンダ。2)ボルボ。3)VWグループ。4)メルセデス。5)ルノー。6)BMW。7)日産。ここから「どうなっても対応可能」で、トヨタ。ヒョンデ。ステランティス。スズキ。続いてやや出遅れ気味がマツダ。スバル。三菱自動車といったイメージ。前者は電気自動車化が遅れたら厳しい。後者だと流れに乗り遅れる可能性あり。
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返す返すも、直近のEV至上主義は、誰がどういう思惑で、何を根拠にどんなプロセスを踏んで形成され、実行されてきたのかという、業界の真実を知りたいデス。
そもそもEVとエンジン車は、走行時のCO2排出量だけが比較対象にされるだけで、資源環境、製造、維持メンテ、廃棄リサイクルの全ライフサイクルでの総CO2排出量の比較データを見たことがありませんもの。
EVも、EV単体を商品としてみれば、既に充分な性能を有していると思います。しかしエンジン車から見るとまだまだ中途半端だし、当然人類は百年使い続けてきたエンジン車を基準に置いて比較してしまう。
そう考えると「地域毎の事情やニーズに合ったクルマを提供する」というトヨタの方針が、現状では最適だと思えます。
一方EV化は、ペースは鈍化してきたものの、引き続き進展するでしょう。またEVの価格と性能は、プラットフォーム(バッテリー含む)が競争力の分かれ目になると感じています。
スケールメリットを引き出すためには、日本メーカー同士の合従連衡は必然で、メーカーはプラットフォームを共有化しながら、デザインと制御で特徴を出していくのかなと思います。
もしそうなるとしたら、EVはみーんな似通ったクルマになっちゃいそう。でもおいらはネオチューンで、純正サスのオイル交換でクルマが劇的に改善することを、実体験で知ってしまいますた。きっとEVにも、差別化のやりようはいくつもあると期待しております。
ただおいらは集合住宅住まいだから、運転免許を返上する前に、EVオーナーになれるかな?
今起きている電気自動車・BEV普及の意義は、地球環境の負荷の低減です。しかし、その意義は置いてきぼりになって、企業戦略を超え日米欧中のエネルギー戦略や自動車生産の主導権争いになっています。
どっちが幹でどっちが葉っぱかを置いておいて、個々の企業戦略として考えると、みんなトヨタのHEVみたいな絶対的なストロングポイントのあるパワートレインが欲しいというころで、日産・三菱以外はスタートラインが同じBEVに一斉にかじを切って「やや、これ難しそうだ」となりました。中国はしてやったりと思っているかも(いまココ)
確かに、HEV・PHEVで現実的にBEV普及までの環境負荷をしのいでいくのが正攻法に見えます。ただ、将来BEVに切り替えるときに、HEV・PHEV以上の使い勝手で環境負荷が小さくなっていないとならない。ホンダを擁護するなら、そこまでBEVを進化させるには相応のリソースがかかるから、いまからBEVに力を入れて進化させる方法を取ったとも言えます。一応、今をしのげるHEVならあるし…。
一方で後退したメーカーを見ると、まだまだニッチなBEVから進展できず、全力投球したけどTHSみたいなパワートレインにすることができなかったよ~といっているように感じます。できるならいったんBEVを休止して傷を回復させたいところなんでしょう。でも得たものも大きかったはずです。
前進継続でも後退でもBEV戦略を実践したメーカーは生き残れると思います。いま自前でBEVを作れないメーカーは、将来廃れてしまうガソリンエンジンのお手軽な自動車を、原付バイクのように生産するしかないんじゃないでしょうか。いまから2,30年経てば、WRCやルマンで活躍したことはよほどのマニアしか知らないことになって、メーカー名を残すことも難しいと思います。
御近所移動用に古いスーパーの狭い駐車枠でも困らない全幅1700以下で、軽四なイメージのサクラみたいのと違う小洒落たデザインでなEVなら欲しいです
長距離はメインカーのガソリン車Dセグセダンで行くから
初代CRXみたいなのとか初代MR2みたいなEVが欲しいかなと御近所用に4人乗り要らないし