プリウスもEVと同じ
このところEVがTVニュースやワイドショーなどでよく取り上げられる。その際、共通するのが「もうエンジンが掛かってるんですか?」(動く状態なのか、という意味です)。ここでスタジオにいる人の全てが驚くことに、私は驚いています。とことんクルマのことを知らないのだ。というかプリウスを知らな
いんだと思う。
2代目のプリウスからスタートボタンを押しても「カタンカタン」と音がするだけで「スタンバイ」の表示点灯になる。もちろんエンジンなど掛からず。EVとなんら変わらない。これだけ巷にプリウスが溢れていても、TV関係者は知らないということです。
まぁクルマと全く関係のない恵まれた生活を送っている人ばかりですから。
アクセル踏んでEVが走り出すと、そこでもTVは大騒ぎ。「静かだ!」とか「凄い!」とか「信じられない!」だもの。プリウスに乗っている人は、信号青になる度に驚かなくちゃならん。台詞を間違
いなく読めば良いアナウンサーなら無知でも問題ない。自動車の話題になれば意見を述べるコメンテーターまで一緒になって騒ぐのだから大いに心配。
こういったメディアが「社会の代表」としてガソリン諸税や高速道路料金や事故を報じているのだ。となると「自動車以外のコメントは信じていいのか?」と疑問が出てくる。私の専門分野であれば解るけれど、詳しくないジャンルだと間違っていることすらワカランです。もはやメディアがクレーマーの親玉格になってきたのかも。
ちなみに私のブログや掲示板、メールなどに送られてくる「それは間違いでは?」という指摘のうち、99%は自分の認識違いによるもの(1%の正論についてはお礼を言わせて頂いています)。特にハイブリッドやEV関係は、ウソや間違いが巷間に飛び回っている。そういった意味からすれば、TVは社会を反映しているのかもしれない。
少なくとも私は頑張りたいと思う。
<おすすめ記事>
いつも楽しく拝見させていただいています。
今のマスコミ報道を見ていますと非常に腹立たしいです
マスコミが世の中の出来事を悪くも良くもコントロールしているように見えます。影響力があるだけにマスコミが正しい!それ以外のマスコミに盾突く奴が「悪」にさえ思えるかの報道に(怒)です。
先生のザックリと(良くも悪くも)評価していただける方を私は応援していきたいです 御身体には十分気をつけてください。
無知なのはマスコミだけではないですね。
私の会社(国沢さんの車作ってるとこ)でも大ジョブか〜って人たくさんいます。
朝礼前に隣で話してるオサン(50過ぎ)にもびっくりしました。”エスティマってFFか?”ですって。
お前何の仕事しとるんじゃっていってやろうかと思いましたが、時間も労力も無題なると思い踏みとどまりました。
同感です。
自分の専門分野や比較的詳しい分野に関して、
?
という記事やニュースが多いので、
詳しくない分野についても
信じていいやら悪いやら。
ニュースを真に受けて
もっともらしく語られるとやっかいです。
こちらの言うことに聞く耳持ちませんから。
初めて投稿させていただきます。
よろしくお願いします。
私は、今年の7月に初めてプリウスを手に入れました。
「水温が適温になればアイドリングはしない」「スタート時はモータである」と言うことを知っていながらも、無音で走り出すプリウスに乗って、毎日驚きを覚えていました。家族も運転するときはDレンジに入れて「アクセルを踏んでください」といってもエンジン音がしないので「???」と言う状態でした。父も私も電気系の学部出身ですが、いざアイドリングのいらないEVを目の当たりにするとなかなかその解釈に手惑いました。これが、遊園地のゴーカートなら素直にアクセルを踏めるのでしょうが、安全に気をつけなければならない「自動車」に対しては、走り出す前にアイドリングやDレンジに入れたときの軽いショックで、「READY」であることを確認するクセがついたのだと思います。よって、反応が穏やかなプリウスに乗って大勢が驚いてしまうのは、個人的には仕方ないのかなと思っていました。ちなみに、イグニッションONと同時に警告灯がいったん点いたりメータが振り切れたりする仕掛けは、演出だけではなく表示機能自体に異常がないことを示すものだそうです。機械式のメータの時にはそれが難しかったし、異常もわかりやすかったのですが、電気式になったことで「できるようになったし本来必要だったから」と追加になった模様です。
人々が、今ハイブリッド車や純粋なEVに、驚き戸惑っているのは、認識不足もありますが、これから先の動力源のスタンダードが決まる過程にあるからだと思います。もちろん、スタンダードはひとつになるとは限らないので、その時はその車それぞれの操作の仕方を覚えるでしょうし、使い方を共通にするようなことをすると思います。おそらく、プッシュ式のスタートボタンも、ボタンが良いか従来のようにひねる方法がよいのか、メーカーもお役所も裏で検証しあって、あの形にしてみようか?ということになったのだと思います。
でも、自動車好きの人間にとっては、多少の戸惑いがあってもいろいろな動力源の車に乗ることができる現在は、とても幸せな時期なのだと思いました。