プリウス190万台リコール

プリウスが全世界で190万台のリコールを出した。決定的な問題かと聞かれたら「やっと原因が判明したと言うことですね」
と答える。実は原因不明の走行不能、現行プリウスのデビュー直後からアメリカで発生してます。この件、ブレーキ抜けの問題発生する前となる2009年の夏頃にトヨタへ問い合わせた。

すると「事象そのものを把握していない」とのこと。確かに得ている情報は海外の数軒だし、全て二次情報。ブ
レーキ抜けの時は当初アメリカから入って来る二次情報だったものの、やがて日本のユーザーから直接入ってくる情報になり、本格的な取材に入れた。エンジン停止の件は一次情報無し。

どうやらその後も少しづつ発生していたらしい。あまりに発生頻度の少ないトラブルのため、トヨタとしても打つ手なかったんだと考える。今回のリコール、調べてみたら当初から掴んでいた「停車したら動かなくなった」という情報と同じ。何らかのキッカケでトラブルを確
定出来たと言うことでございます。

だからこそ最初のロットから全てがリコールの対象になっている。幸い対応は簡単だ。ブレーキ抜けの時と同じく制御ソフトのアップロードだけでOK。しかも発生していないクルマについていえば、今後も発生しない確率の方が高い。MC後のクルマから対応していけば大きな問題にならないと思う。

リコールには危険な内容からそうでもないトラブルまで幅がある。対応に掛かる時間やコストもピンキリ。今回のリコール、対象台数こそめちゃくちゃ多いものの、トヨタにとっちゃ深刻じゃありません。ユーザー側からしてもディーラーに持って行くことで軽度な点検も受けられるからメリットあります。

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