ホンダ、三部体制継続だったら改革が1年遅れ、稼ぎ手の2輪は大きく沈みそうな雰囲気濃厚
昨日紹介したホンダの収益、一般メディアの取り上げ方を見ていると皆さん甘い。不思議なことにトヨタの収益は少し落ちるだけで大騒ぎするのに、それ以外のメーカーだと控え目。ということで専門的に評価すると、2輪部門がなければマツダと日産の中間くらいの厳しさだと受け止めて良いだろう。ちなみに2026年3月期(2025年4月から1年)の4輪部門、4500億円の赤字想定だ。
一番下の営業利益が結果です
数字を紹介しておく。2025年4月~12月までの決算を見ると驚くことに4輪部門だけ見たら何と1664億円も赤字。しかも3ヶ月毎の赤字額は296億円(4~6月)。434億円(7~9月)、747億円(10~12月)に拡大中。2026年1月~3月の3ヶ月の赤字予想といえば、2800億円規模! 何と12ヶ月だと4500億円もの赤字ということになる。上の-1664が-4500になるワケ。
実際は主にアメリカのローンやリースによる金融事業収益(1年で2800億円)が4輪に関連するため、2輪部門を除けば1700億円の赤字ということになります。今後どうか? 日本は販売台数を期待出来る新型車もないため、少なくとも2027年まで赤字継続確実。欧州市場は歴史的な円安ユーロ高のため有利なハズながら、収支トントン。1ユーロ=170円を切ったら赤字。
4輪の稼ぎ頭になっていたアメリカといえば、ソニーホンダとホンダ0の工場投資(いずれもホンダ社内から売れないこと確実という意見続出中)が嵩む。GMとのジョイントベンチャー失敗(電気自動車)によるダメージは2026年3月一杯で清算するようだけれど、黒字に持って行くことはなかなか難しいと思う。前述のソニーホンダと電気自動車が足を引っ張る。
そこに中国市場の大失敗も上乗せされる。2年ほど前から他メーカーは中国と距離を置き始めており、開発も生産も中国に軸足を移していた。なのにホンダは日本から大量のエンジニアを中国に送り込み、巨額の投資で工場まで新設した。中国に詳しいとされていた倉石さんが会長時代です。結果、販売台数は急減。中国から半撤退するというウワサも流れている。
ただ2~3年で底を抜け出せるのなら問題なし。ホンダ、創業以来赤字を出していない健全経営のためキャッシュフローも多い。このあたりは日産やマツダと根本的に違うところ。だからこそ三部体制を改め、改革が必要だと書いてきた。すぐに動けば2029年あたりから新体制のクルマ達が出てくる。改革が遅れれば遅れるほど底を抜け出すまで時間が掛かってしまう。
なによりホンダの収益源になっている東南アジアの2輪市場が厳しい。急速な電動化が進行中であり、このままだと一段と厳しくなり遠からず数字にも出てくる。加えて2輪は事業展開が早い。ホンの少しの出遅れで決定的な状況になってしまう。そのあたりの感度が足りないように思う。いじれにしろ三部体制は来年6月まで続きそう。ホンダのステークホルダーは覚悟を!
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