ホンダ、電気自動車は中国に軸足を置く?

ホンダが中国での電動化計画を発表した。内容を見たら驚くべき内容である。もはや完全に中国へ引っ越すというイメージ。考えてみればホンダというメーカー、現地で売るクルマは現地で作る、というのが本田宗一郎さんのスタイル。だからこそアメリカに工場進出したのはホンダが一番乗りだった。電動化車両も同じようなことを中国でやりましょう、ということなんだと思う。

車両の開発主体こそ日本に置くと思われるが、生産は全て中国。電池も中国CATLから調達する。凄いのが規模感。2030年以後、中国販売するクルマは全てハイブリッドか電気自動車(中国の法規は2035年に電気自動車50%以上。残りをハイブリッド)になるという。工場も広州汽車とのジョイントになる広汽ホンダと、東風汽車とジョイントする東風汽車両方。

今回発表された『SUV』と『GT』、『クーペ』のコンセプトカーは5年以内の発売を目指していると発表された。空気抵抗の低減を狙いつつ、電気自動車らしさをキッチリだしており、ホンダとしての個性も感じさせる。新型ヴェゼルに似てます。ホンダのデザイン、イマイチ共感できない方向性だったけれど、このまま実車化できるのなら日本でも売れると思う。

ちなみに新しい電気自動車世代は『e:N』と呼ばれる。第一弾である『e:NP1』は2022年の春に発売。これまた新型ヴェゼル風のデザインで、アメリカ系のシビックやアコードと全く違う方向性です。中国からすれば大歓迎だと思う。ここまでドカンと「中国で頑張ります!」と言われたら、もはや現代の朝貢と言って良い。中国、こういったアプローチをするとおおらかだ。

リスクは残る。アメリカと中国の日本の関係悪くなれば、中国の普通の人たちが以前の日本叩きのような行動にでるかもしれない。ただ「リスクを冒さないことこそ最大のリスクだ」と言われたら「その通り」とも思う。中国工場からの輸出も行うと言うので、日本で販売される電気自動車は中国製になる可能性大。アイフォーンくらいの商品力あれば、それもアリか?

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ