ホンダ、電気自動車戦略の延期を発表。これ健全だと思う。問題はアフィーラですね
ここにきてホンダが次々と環境対応投資戦略を変更している。具体的に書くと燃料電池工場の立ち上げ延期や、電気自動車をメインに作るカナダ工場の延期、カナダの電池工場の延期、アメリカで販売する予定だったラージクラスSUVの開発凍結等々。皆さん割とネガティブに報じているようだけれど、そんなことない。計画変更は積極的にやるべきだ。トヨタだって計画を見直している。
アメリカに於ける電気自動車の普及はトランプ大統領のおかげで間違いなく3年は遅れる。この3年、アメリカにとって大きなダメージになるかもしれない。世界の流れは二酸化炭素排出力削減に向け、力強く動いている。中でも欧州は地球温暖化ガスに加え政治的リスクを伴う化石燃料に頼るエネルギー戦略を見直し、着実に脱石油目指す。トランプ後に体力を落とすだろうアメリカは苦労するだろう。
我が国は準備をしておくことが大切。ただ自動車という商品は進化を伴う。3年間伸びたら売り物にならない。したがって現在開発している車両は競争力を失う。ということでホンダです。ホンダ0はカウンタック好きミナミンが激しく気に入っている「電気掃除機型」と「ヒョンデ新型ネッソ顔」のSUVタイプをアメリカで販売することをキャンセルも延期もしていない。出すらしい。
この2台より圧倒的に厳しい立場にあるのが、ホンダ社員の99%は「止めた方がいい」と思っていたものの、三部さん大好きなんだろうソニーと立ち上げた「アフィーラ」である。今のところスターティングプライスは1300万円になるようだ。年内にアメリカで受注開始。来年中旬に納車が始まる予定。技術的なスペックを見ると、シャオミの『YU7』に遠く及ばない。3年すれば浦島太郎です。
いかんせん時間軸が電気自動車の開発競争に追いついていない。コンセプトを打ち出したのは2022年10月。そこから進化していないのだった。シャオミを見るとコンセプトカーの発表から1年で市販車を出している。しかも1年ごとにマイナーチェンジ級の変更まで行ってます。アフィーラも開発開始当初は最新のスペックを持たせただろうが、もはや1ラップ遅れ。納車時は2ラップ遅れだ。
おそらくソニーは「や~めた!」になると思う。痛いの、ホンダです。金額的な損失に留まらない。有能なスタッフをソニーホンダに送り込んだものの、すでに退職者続出。ホンダのブランドイメージもキズ付ける。アフィーラに立ち上がりで躓いたら、独断でこのプロジェクトを決めた三部さんは引責した方がいいと思う。三部さんの戦略、全て失敗してる。「このあたりでお引き取りを!」だ。
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ゼロサルーンとゼロSUVはPHEVも追加で出すのではないでしょうか?
アフィーラはやめておいた方が良さそうな気がします
ソニーがEVをマグナシュタイアでコンセプトカーを作らせてから、量産化を目指してしまったのが間違いでしょうね。
やるとしても、まだ日産のほうがEVを量産してきた知見はあったし、日産とはアラウンドビューモニターをはじめソニーと技術開発してきた経緯があって、日産と組んだ方がデザイン、エンジニア的にはよかった気がしますね。
そもそもホンダは、クルマ業界でも協業下手ですし、異業種と組むのも不得意に見えますね。
是非とも、ガイアの夜明けだったかな、ホンダEV戦略を再放送して欲しいと思います。
夢追い社長とミナミンの大失敗振りが、鮮明に映し出されていますから。
けど
それにつけても、ミナミンがカウンタック好きとは笑止千万。
ミウラもカウンタックもディノもストラトスも、ガンディーニのデザインは磨き抜かれた機能美溢れる超名車揃い!
ホンダゼロのサルーンは見かけ以上に室内が広いのが意外でしたが、ゼロもアフィーラも、オイラにはミナミンのゴマすり作品にしか思えませぬ。