ホンダと日産の相性はイマイチだと思う。ホンダと三菱自動車の相性は良いと思う
ここにきて「ホンダと日産は補完関係が無いので厳しい」とか「日産の業績低迷を止めないと併合出来ない」みたいな報道も出てきた。このあたりは最初から書いてきたこと。補完関係も無いし日産の業績低下にブレーキを掛ける妙案だってない。日産にホンダのパワーユニットを積むみたいな話も出てくるけれど、実現出来るのは短くみて3年後。常識的に考えたら5年掛かる。
いずれにしろ併合によるハード面の変化が出てくるまでは3~4年掛かると考えていいだろう。その間、出来るとすればホンダ車のエンブレムだけ変えた日産車を作る程度。そんなことしたって売れるワケありません。東南アジアで『エクスパンダー』を日産顔とし『リヴィナ』で販売しているけれど、日産の開発でカッコ悪かった『リヴィナ』時代より厳しい販売状況である。
今回の併合話、4年間は日産単独で頑張れという内容。「本契約は2024年後の決算の状況を見て6月に決めましょう」となっている。三部さんも内田さんも「日産の救済策じゃ無い!」と言い切っているのだから、ホンダが日産を助けることなどしないだろうし出来ない。いずれにしろ「日産頑張れ!」な話です。今の円安が続けば2024年度の決算も乗り切れるか?
ということで本題です。三菱自動車だ。ホンダからすれば三菱自動車の方が魅力的。三菱自動車からしてもホンダの方が補完関係になる。三菱自動車のストロングポイントはホンダが最も苦手とする部分です。具体的に書くと、現在三菱自動車の収益源は東南アジアに代表される新興国のフレームモデルと、SUV、アメリカ市場のPHVである。全てホンダが得意としていない。
4WD技術だって三菱自動車がノウハウを持つ。三菱自動車からしても、次世代電子プラットフォームは必要になる。電池の調達だって単独じゃ厳しい。ミラージュのような乗用車がラインアップに必要ながら、独自開発などできない。そもそも日産は小型車用のプラットフォームを作っていないため、三菱自動車もルノーに頼るしかない状況。ホンダなら補完関係になる。
ということでホンダと三菱自動車は併合することでお互い伸ばすことが出来るんじゃなかろうか。日産が持ってる三菱自動車の株をホンダで引き受けるような話は出てくるかもしれません。
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昨年内に経営陣が代わらなかった日産。国沢さんの言う通り、どこまで堕ちていくのでしょうか。新型GT-R、新型シーマ、新型エルグランド、新型キューブ。もはや、出てきませんね。その製造に憧れていた倅、最近元気がありません。正月には、がんばれと励ますほか、何もできませんでした。