ホンダF1、イギリスGPは4位と5位ながら、実力です。夏休み明けのベルギーに期待!

メディアにもいろんなタイプがあります。オーストリアGPでレッドブルホンダ優勝となるや、皆さん「ホンダ凄い!」と報じた。確かにフェルスタッペンの猛烈な追い上げを見ると、ホンダ凄いと言いたくなる。されど冷静になって評価してみれば、メルセデスとフェラーリはシリーズチャンピオン狙いのため年間3セットのパワーユニットで戦おうとしてます。

当然ながら異常気象により7月上旬としては想定外の高温になったオーストリアで無理するワケにいかない。セーブモードを使ったということ。方やホンダはもはや3セット以上のパワーユニットを使うことを決めている。壊れそうならペナルティ覚悟で新しいパワーユニットを使えばよいのだった。だからこそオーストリアでは壊れてもいいからパワー落とさず走った。

けれどメディアはホンダ凄いぞ祭りにしてしまった。当然ながらファンもイギリスGPで優勝狙いに絡んでくれると期待したことだろう。しかし結果はメルセデスが頭一歩リードして盤石の1位と2位。新しい空力パッケージを投入したレッドブルといえばフェラーリと真正面から戦えるパフォーマンスを発揮したものの、総合評価でメルセデスには届いていない状況。

1 ハミルトン/メルセデス1:27:36.9
2 ボッタス/メルセデス+24.9
3 ルクレール/フェラーリ+30.1
4 ガスリー/レッドブル/ホンダ+34.6
5 フェルスタッペン/レッドブル/ホンダ+39.4
6 サインツ/マクラーレン+53.6
7 リカルド/ルノー+54.4
8 ライコネン/アルファロメオ+65.5
9 クビアト/トロロッソ/ホンダ+66.7
10 ヒュルケンベルグ/ルノー+72.7
11 ノリス/マクラーレン/ルノー+74.2
12 アルボン/トロロッソ/ホンダ+75.6

おそらくファンの皆さんは軽くガッカリしたかもしれない。加えてマクラーレンとルノーがトロロッソを抜いてレッドブルに迫ってきたのも厳しいと思う。けれど前回書いた通り、ホンダの『スペック3』のパワーアップは10馬力に届いていない。ライバルのオウンゴールでオーストリアで素晴らしい追い越しが出来た。イギリスGPの結果がホンダの実力だと考えた方がいいです。

ただ新しい空力パッケージを投入し、おそらくホンダも予選パワーを上げることが出来たんだと思う。冷静に評価しても予選はなかなかのパフォーマンスになった。今後さらに空力面での改良を行うだろうから、予選で追いつく可能性が出てきた。今シーズン最も大きい性能向上は、夏休み明けのベルギーGPになる。空力だけでなくホンダのパワーユニットも15馬力くらい上がるらしい。

イギリスGPの大きな収穫はガスリーの覚醒でしょう。オーストリアGPまでと同じドライバーだと思えないほどシャープな走りだった。これでレッドブルも迷わなくなったと考える。次戦のドイツと夏休み前最後のハンガリーが楽しみに。ということでイギリスGPのリザルトは気にしないでいい。レッドブルホンダ、着実にポテンシャルを上げてます。次戦も応援しましょう!

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